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  1. 名護市議会 2010-03-08
    03月19日-08号


    取得元: 名護市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-19
    平成22年第158回名護市定例会第158回名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────┐│招 集 年 月 日│     平成22年3月8日 月曜日 午前10時     │├─────────┼───────────────────────────┤│招 集 の 場 所│       名 護 市 議 会 議 場       │├─────────┼───────────────────────────┤│開       議│    平成22年3月19日 金曜日 午前10時6分    │├─────────┼───────────────────────────┤│散       会│    平成22年3月19日 金曜日 午後4時28分    │└─────────┴───────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出  席 26名 欠  席 1名┌────┬─────────┬───┬────┬─────────┬───┐│議席番号│   氏 名   │出 欠│議席番号│   氏 名   │出 欠│├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  1  │比 嘉 拓 也 君│ 出 │  15  │荻 堂 盛 光 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  2  │岸 本 直 也 君│ 出 │  16  │玉 城 健 一 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  3  │比 嘉   忍 君│ 出 │  17  │神 山 敏 雄 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  4  │志良堂 清 則 君│ 出 │  18  │長 山   隆 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  5  │岸 本 洋 平 君│ 出 │  19  │宮 城 弘 子 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  6  │東恩納 琢 磨 君│ 出 │  20  │宮 城 義 房 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  7  │仲 村 善 幸 君│ 出 │  21  │渡具知 武 宏 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  8  │長 山 一 則 君│ 欠 │  22  │島 袋 権 勇 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  9  │照 屋 全 哲 君│ 出 │  23  │具志堅   徹 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  10  │渡具知 武 豊 君│ 出 │  24  │比 嘉 祐 一 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  11  │大 城 勝 章 君│ 出 │  25  │小 濱 守 男 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  12  │金 城 善 英 君│ 出 │  26  │屋比久   稔 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  13  │大 城 秀 樹 君│ 出 │  27  │大 城 敬 人 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  14  │神 山 正 樹 君│ 出 │    │         │   │└────┴─────────┴───┴────┴─────────┴───┘ 署名議員      11番 大城勝章君  12番 金城善英君 議事日程      別紙のとおり 会議に付した事件  別紙のとおり 会議の結果     別紙のとおり法第121条による出席者              市 長  稲 嶺   進 君              副市長  親 川   敬 君 企画総務部長    玉 城   憲 君   政策推進部長    玉 城 政 光 君 市民環境部長        〃       健康福祉部長    宮 城 秀 樹 君 産 業 部 長   吉 元 博 昌 君   建 設 部 長   比 嘉 富士雄 君 水 道 部 長   具志堅 満 昭 君   消  防  長   比 嘉 實 三 君 総 務 課 長   山 里 將 雄 君   環境衛生課長    仲宗根   勤 君              教育長  比 嘉 恵 一 君 教 育 次 長   中 本 正 泰 君   学校教育課長    渡具知 武 美 君議会事務局出席者 事 務 局 長   我那覇 宗 克 君   次     長   岸 本 健 伸 君 議 事 係 長   安 里   順 君   議  事  係   新 城 貴 盛 君 庶  務  係   渡久地   樹 君   臨 時 職 員   岸 本 善 也 君 ○議長(島袋権勇君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時7分) 再 開(午前10時22分) ○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。27番 大城敬人君。 ◆27番(大城敬人君) 私は、今回の事件、事故については軍特委員会でまとめた文言でも言われているとおり、これから提案される文言のとおり、この間に頻発しているんですね、飲酒運転とかそういったのが。まさに綱紀の緩みとしか言いようのない、あるいは私は自分なりに占領意識丸出しだというふうに理解しています。そこで、この問題は火急な問題である、緊急な問題である。死亡事故など最悪な事態、そういう事故が発生する前にも、未然に、やっぱり我々は米軍に対して警鐘を鳴らす、そういうことが議会としては生命、財産を守るという立場で求められているんじゃないだろうかと。これは議論は議論として、議会運営委員会が議事日程を変更しないというのは私は理解しています。議事日程の変更という点については、期間の問題です。29日で終わらすということについては私も同感です。これは全く異論はありません。そうでもしないと先ほどの運営委員長から報告があった懸念があると思います。したがって29日の変更をせずに、24日、25日の質疑の問題も含めて、私は日程を変更し、さらに日々の日程については過去の例のように議会の定刻を延長することは常時やっていることであるだけに、それだけのことをやる問題じゃないだろうかと。そういう点からして、私は一部日程を議運で変更された上で、この執行を30日に行うということについては反対であり、この日程変更に基づいて、いわゆる議会の開会中に日程をとってもらうということについて、動議を提出したいと思います。 ○議長(島袋権勇君) ただいまの大城敬人議員の動議に賛同する議員は起立をお願いいたします。 (起立なし) 起立ないようでございます。ただいまの動議に対しましては、所定の賛同者がおりませんので否決されました。 お諮りいたします。お手元に配付してありますように、意見書案1件、決議案1件が提出されております。この際、日程追加第2号、第1 意見書案第2号、第2 決議案第2号の2件を日程に追加し、先に審議したいと思いますがご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、このように決定されました。 お諮りいたします。意見書案第2号及び決議案第2号については、説明者が同一でありますので一括して説明することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、そのように決定されました。 意見書案第2号 米軍人によるひき逃げ事件に対する意見書(案)について、決議案第2号 米軍人によるひき逃げ事件に対する抗議決議(案)について、提出者より趣旨説明を求めます。軍事基地等対策特別委員会委員長 渡具知武宏君。 ◎軍事基地等対策特別委員会委員長(渡具知武宏君) ご苦労さまです。それでは意見書案、決議案、読み上げて提案をさせていただきます。 △意見書案第2号 米軍人によるひき逃げ事件に対する意見書(案) 上記の意見書案を別紙のとおり提出します。平成22年3月19日名護市議会議長 島 袋 権 勇 殿提出者  名護市議会議員                渡具知 武 宏   志良堂 清 則   岸 本 直 也 比 嘉   忍   岸 本 洋 平   比 嘉 拓 也 東恩納 琢 磨   仲 村 善 幸   長 山 一 則 照 屋 全 哲   渡具知 武 豊   大 城 勝 章 金 城 善 英   大 城 秀 樹   神 山 正 樹 荻 堂 盛 光   玉 城 健 一   神 山 敏 雄 長 山   隆   宮 城 弘 子   宮 城 義 房 具志堅   徹   比 嘉 祐 一   小 濱 守 男 屋比久   稔   大 城 敬 人          あて先:内閣総理大臣 防衛大臣 外務大臣 沖縄及び北方対策担当大臣 外務省沖縄事務所 沖縄防衛局長 沖縄県知事米軍人によるひき逃げ事件に対する意見書(案) 平成22年3月16日、名護市辺野古で起きたひき逃げ事件は、追突事故を起こす前に飲酒をしていた米海軍3等兵曹が、米海軍所有の軍用車両を運転して引き起こした事故である。飲酒後に公用車を運転していたという報道に、米軍内の規律がこれほどまでに緩んでいるのかと、強い衝撃を受けた。 昨年11月7日に読谷村内で起きたひき逃げ死亡事件、同じく12月26日に那覇市内で起きた飲酒追突事故、3月11日の未明には、県立中部病院の駐車場に侵入し、ガードレールや縁石を破損させる物損当て逃げ事件、14日に那覇市内にて飲酒運転の上、取り締まり中の警察官への公務執行妨害での逮捕など、ここ数カ月の間に、米軍関係者の事件・事故が続発している中での今回のひき逃げ事件には、憤怒している。 容疑者の兵士は、追突事故現場の数百メートル手前でも中央線を越え対向車と接触し、対向車の車体の一部を破損させたとの報道もあり、明らかに正常な運転操作・状況判断ができない状態で、運転したことは許されることではない。さらに、追突事故により負傷した被害者親子の救護措置を行うことなく、現場から逃走したことは断じて許されることではない。 これまでも事件発生のたびに激しく抗議して、軍人・軍属の綱紀粛正を求めてきたにもかかわらず、このような悪質な事件が続発していることに憤りを禁じ得ない。 米海兵隊の憲兵隊が容疑者の身柄を米軍基地内へ移送し、加害車両も基地内に撤去した。これは、日米地位協定に基づいた対応としているが、地元警察がしっかりとした事情聴取や現場検証を行うことができなかったことは、事件・事故の早期解決の妨げになっていることは明らかである。 よって名護市議会は、市民の人権と生命・財産を守る立場から、今後いかなる事件・事故も起こさないよう厳重に抗議するとともに、米軍司令官に対し容疑者の迅速な身柄の引き渡しを要求し、事件の早期解決を図るよう強く求める。また、国内で発生した事件・事故であるにもかかわらず、沖縄県民の人権よりも、在日米軍の人権が優先されている日米地位協定は、我々、日本国民及び県民・市民を愚弄する取り決めであり、運用の見直しではなく、抜本的な改正を早急に要求する。記1 容疑者の身柄の県警への即時引き渡し及び加害車両の引き渡しを強く求める。2 被害者に対する完全補償を強く求める。3 事故の原因究明及び再発防止を強く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。平成22年3月19日沖縄県名護市議会 △決議案第2号 米軍人によるひき逃げ事件に対する抗議決議(案) 上記の決議案を別紙のとおり提出します。平成22年3月19日名護市議会議長 島 袋 権 勇 殿提出者  名護市議会議員                渡具知 武 宏   志良堂 清 則   岸 本 直 也 比 嘉   忍   岸 本 洋 平   比 嘉 拓 也
    東恩納 琢 磨   仲 村 善 幸   長 山 一 則 照 屋 全 哲   渡具知 武 豊   大 城 勝 章 金 城 善 英   大 城 秀 樹   神 山 正 樹 荻 堂 盛 光   玉 城 健 一   神 山 敏 雄 長 山   隆   宮 城 弘 子   宮 城 義 房 具志堅   徹   比 嘉 祐 一   小 濱 守 男 屋比久   稔   大 城 敬 人          あて先:駐日米国大使 在日米軍司令官 在沖米海軍艦隊活動司令官 在沖米国総領事 沖縄県議会米軍人によるひき逃げ事件に対する抗議決議(案) 平成22年3月16日、名護市辺野古で起きたひき逃げ事件は、追突事故を起こす前に飲酒をしていた米海軍3等兵曹が、米海軍所有の軍用車両を運転して引き起こした事故である。飲酒後に公用車を運転していたという報道に、米軍内の規律がこれほどまでに緩んでいるのかと、強い衝撃を受けた。 昨年11月7日に読谷村内で起きたひき逃げ死亡事件、同じく12月26日に那覇市内で起きた飲酒追突事故、3月11日の未明には、県立中部病院の駐車場に侵入し、ガードレールや縁石を破損させる物損当て逃げ事件、14日に那覇市内にて飲酒運転の上、取り締まり中の警察官への公務執行妨害での逮捕など、ここ数カ月の間に、米軍関係者の事件・事故が続発している中での今回のひき逃げ事件には、憤怒している。 容疑者の兵士は、追突事故現場の数百メートル手前でも中央線を越え対向車と接触し、対向車の車体の一部を破損させたとの報道もあり、明らかに正常な運転操作・状況判断ができない状態で、運転したことは許されることではない。さらに、追突事故により負傷した被害者親子の救護措置を行うことなく、現場から逃走したことは断じて許されない。 これまでも事件発生のたびに激しく抗議して、軍人・軍属の綱紀粛正を求めてきたにもかかわらず、このような悪質な事件が続発していることに憤りを禁じ得ない。 米海兵隊の憲兵隊が容疑者の身柄を米軍基地内へ移送し、加害車両も基地内に撤去した。これは、日米地位協定に基づいた対応としているが、地元警察がしっかりとした事情聴取や現場検証を行うことができなかったことは、事件・事故の早期解決の妨げになっていることは明らかである。 よって名護市議会は、市民の人権と生命・財産を守る立場から、今後いかなる事件・事故も起こさないよう厳重に抗議するとともに、容疑者の迅速な身柄の引き渡しと事件の早期解決に協力するよう強く求める。記1 容疑者の身柄の県警への即時引き渡し及び加害車両の引き渡しを強く求める。2 被害者に対する完全補償を強く求める。3 事故の原因究明及び再発防止を強く求める。 以上、決議する。平成22年3月19日 沖縄県名護市議会 ○議長(島袋権勇君) 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時34分) 再 開(午前10時39分) ○議長(島袋権勇君) 再開します。 お諮りいたします。意見書案第2号については、質疑討論を省略し、採決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、そのように決定されました。 お諮りいたします。意見書案第2号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって意見書案第2号は、原案のとおり可決されました。 お諮りいたします。決議案第2号について、質疑討論を省略し、採決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、このように決定されました。 お諮りいたします。決議案第2号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって決議案第2号は、原案のとおり可決されました。 お諮りいたします。可決しました意見書案、決議案の要請行動につきましては、名護市議会会議規則第163条の規定により、議員派遣を行いたいと思いますが、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって要請行動につきましては、議員を派遣することに決定されました。 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時40分) 再 開(午前10時41分) ○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。前日に引き続き一般質問を行います。15番 荻堂盛光君、一般質問を許します。 ◆15番(荻堂盛光君) 皆さん、おはようございます。議長の許可がありましたので、響の会、15番、通告に従いまして一般質問を行いますが、本論に入ります前に一言申し述べさせていただきます。去った1月24日に実施されました厳しい選挙戦を制し、名護市長に就任されました稲嶺市長、おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。これは市長が掲げた政策、これまで培ってきた行政手腕、そして人格が多くの市民の共感を呼び、心豊かな名護市づくりに夢と希望を託した結果であると思います。名護市には若年層の雇用の問題、地域経済、子育て、医療、教育、福祉、基地問題等々と行政課題が山積しております。これらの課題解決のための五つの公約、「公平・公正・透明性のある市政の実現」、「若者の安定した仕事と起業のチャンスの創出」、「安心して子育てができる環境の整備と教育の支援」、「高齢者や障害者にいたわりのある医療福祉の充実」、「辺野古、大浦湾の美しい海に新たな基地はつくらせない」の実現に向けて、全身全霊を傾けて取り組んでいただきたいと思います。ところで市長は一昨年7月に教育長を退任した後、続けております大北区の交差点における通行中の子どもたちへの交通指導を市長選投票日の翌日も、そしてまた市長に就任された後も続けておられます。また、去った2月14日に実施された名護市ハーフマラソンではスターターを務めた後、市民とともに走っておられます。また出勤時に公用車を使わないなど、まさにこれは市民の目線で市民参加型の行政運営をするという市長の基本姿勢のあらわれであると考えます。3月定例会における議会答弁におきましても、自分の言葉で、自分の意思で明瞭でわかりやすく、名護市に対する思い、市民への思いが伝わるすばらしい答弁だと思います。これからも健康に十分に留意されて頑張っていただきたいと思います。それでは一般質問に入ります。まず初めに、質問の事項1の施政方針についてであります。稲嶺新市長が提案した就任1年目の施政方針としては、短期間で選挙公約が随所に明記してあることは評価できるものと思います。数ある公約の中にはすぐに実現できるもの、中長期にわたるもの、二、三十年、あるいは将来を見越して実施して方向づけられているものと理解しております。ご承知のとおり、教育福祉、雇用、経済、暮らし、行財政改革、基地問題等が名護市を取り巻く重要課題とされております。特に経済については複雑な要素が絡み合っております。これを一つ一つ解きほぐしていくことによって、効果があらわれると思います。またその他の課題についても、一朝一夕にできるものではないと思います。しかし、市長が考えておられる新しい内容の施策は新しい形式、システムの中で展開するとの理念は、これまでにない開かれた市政運営として市民に理解され、市民の協力を得られるものと期待されます。平成22年度は市長が市民と約束した政策、施策を具体化するための計画年度となるものと理解しております。以上申し述べまして、次の2点を質問いたします。質問の要旨(1)施政方針の中で『多くの政策課題の中でも、特に早急に取り組んでいきたいのが、安心して子育てができる環境の整備と教育の支援であります。まずは、縦割り行政を見直し、「子どもの瞳が輝くまちづくり」部局を設置することで、教育、子育てに関する窓口を一つにしてワンストップサービスを推進してまいります。また、「子ども夢基金」の創設に取り組んでまいります。これは学習、文化・芸術、スポーツなどに頑張っている子どもたちを応援し、子どもたちの夢の実現を後押ししていこうというもので、今年度はその準備に取りかかります。』とあります。その中の「子どもの瞳が輝くまちづくり」部局と「子ども夢基金」について具体的に説明してください。質問の要旨(2)「医療・福祉・環境・農業・観光等の分野は、今後多くの雇用を生み出す分野であると考えます。中でも農業は名護市・やんばるの経済基盤をなすものであることから、農業所得を増やし、遊休農地の有効利用を図るため、異業種の農業参入、新たな農業従事者の育成等を積極的に進め、若者の雇用拡大につなげていきたいと考えております。」とありますが、事業内容についてお伺いいたします。質問の事項2 シルバー人材センターについてであります。要旨(1)昨年4月に設立された名護市シルバー人材センターの運営状況についてお伺いいたします。質問の事項3 全国学力テストについてでありますが、要旨(1)これまで3回実施されてきた全国学力テストの調査結果をその都度分析、考察して、児童生徒の授業改善や学習支援等に役立ててきたと思いますが、どのような成果が得られたかお聞きします。要旨(2)今年度は全員参加から抽出方式に変更し、小6と中3を対象に4月20日に実施されます。ところで、抽出校以外の学校の学力調査への参加は設置管理者、教育委員会の判断にゆだねるとされております。本市の抽出校以外の学校についてはどのように対応されていくのかお聞きいたします。質問の事項4 防災対策について。要旨(1)2月27日午前5時31分ごろ、沖縄本島で99年ぶりの地震が起きました。また、南米チリ中部で起きた巨大地震で、県内全域に津波警報が発令されました。週末に相次いで襲った天災に、名護市はどのように対応されたかお聞きいたします。以上一次質問として、二次質問は自席より行います。 ○議長(島袋権勇君) 市当局の答弁を求めます。企画総務部長 玉城憲君。 ◎企画総務部長(玉城憲君) 安心して子育てができる環境の整備につきましては、本会議で市長の方から何度となくその思い、構想について答弁したところでございます。具体的に子どもの瞳が輝くまちづくりの部局と、それから子どもの夢基金についてのご質問にお答えいたします。子どもの瞳が輝くまちづくり部局につきましては、子どもに関する政策の総合的な推進のほか、子どもの福祉等の事務を行う部局として設置してまいります。具体的には平成22年度中に検討してまいりますが、子どもの未来を創造するための制度設計や活動支援をする部署と家庭個別の相談に応じ制度活用をコーディネートする部署とを新設し、既存の幼保支援業務、家庭支援業務、放課後児童支援業務などを利用しやすいネットワーク環境に整備し、困っている人を積極的に助けることができる部局にしてまいりたいと考えております。次に子ども夢基金についてでございますが、市内の子ども活動が認められて九州大会、全国大会へ参加する場合の支援や子どもたちが自ら企画した、ユニークで夢のある活動を支援する事業に充てることで、子どもたちの未来と子育て家庭を支えるための基金を創設するものでございます。基金につきましては一般財源のほか、寄附した方が税控除が受けられる指定寄附金として広く募集する方法等により創設してまいりたいと考えております。続きまして、沖縄本島近海での地震及び翌日のチリ津波に対する市の対応についてのご質問にお答えいたします。2月末の沖縄本島近海の地震及び翌日のチリ津波につきましては、2日連続で名護市地域防災計画の災害応急対策計画に基づき、市長を本部長として各部長等で構成する災害警戒本部を設置し、避難の勧告、指示、避難所の選定、各部の方針決定、各部の情報及び対策状況の確認などの対応を行いました。まず2月27日、土曜日の沖縄本島近海の地震についての対応でございますが、5時31分に名護市で震度4と発表されております。5時33分、気象庁より津波警報が発表。5時40分に総務課職員による災害対策準備態勢として配備されております。5時55分に防災行政無線にて津波警報についての広報を実施しております。6時12分に市長、副市長が役所に到着し、災害対策警戒本部を配備し被害情報の収集などに当たっております。6時30分、津波注意報に変更され、7時には津波注意報も解除されて、8時には災害対策警戒本部が解散となっております。次に翌日のチリ津波に対する対応につきましては、9時33分に津波警報が発表され、10時には津波災害警戒本部が設置されております。11時35分に第1回の津波災害警戒本部を開催し、各部の対策、あるいは公共施設での催し物等の確認、それから在宅介護施設の避難場所の協力依頼、それから小中学校への避難場所の連絡などを行っております。12時5分、名護市沿岸部に避難勧告が発令され、14時20分には避難勧告を避難指示に変更しております。18時14分、避難所へ誘導を開始し、19時30分、避難所への食料、毛布、簡易ベッドを手配し調達、配布しております。22時30分の第6回の津波災害対策本部を開催し、23時36分に津波警報から津波注意報へ変更されたことから避難指示を解除し、津波災害対策本部を解散しております。 ○議長(島袋権勇君) 産業部長 吉元博昌君。 ◎産業部長(吉元博昌君) 質問の事項の1の施政方針、要旨の(2)についてお答えいたします。農業分野における農業所得の向上に向けての取り組みといたしましては、農家の高齢化、農業後継者不足、農産物の価格等の要因で農業の低迷につながって、年々遊休農地も増加している傾向にございます。対応策といたしましては、屋比久議員にお答えしたとおりでございますが、平成21年度から平成25年度までに国、県などの支援を受けて、耕作放棄地の再生に向けての取り組みを実施しているところであります。平成22年においても引き続き取り組んでいきたいというふうに考えております。また異業種の農業参入、新規就農者への支援につきましても、遊休化している農地の所有者に対し農地の有効活用を促進する、推進するために耕作放棄地解消対策事業の趣旨を理解していただき、再生作業活動に向けて取り組んでいきたいというふうに思っております。また若者の雇用拡大については、先日、岸本洋平議員にもお答えしたとおり、沖縄県、それからJAおきなわなどと連携を図りながら、新規就農者の相談窓口の強化をしながら農業所得の向上につなげていきたいというふうに考えております。平成22年度の新年度予算において、農業支援アドバイザーの配置を予算計上しているところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 質問の事項2 シルバー人材センターについてお答えいたします。要旨のシルバー人材センターの運営状況についてでございますが、シルバー人材センターの運営は年1回、定期的に持つ総会のほか、臨時的に総会を持ちながら、理事会の方では事業計画や予算等を決定いたしまして、その計画の実施、予算の執行をする事務局を置いております。職員は局長、契約担当、庶務担当、補助職員で構成されております。センターは営利を目的とした組織ではなく、国の高齢者就業機会確保事業補助金と名護市シルバー人材センター補助金、それから県の高齢者就業機会確保事業補助金の3つの補助金のほか、事業収入で賄われております。国、県、市からの補助金は事務局職員の給与や備品購入、事務費、総会費用等に充てられております。事業収入は就労した会員への賃金として支払われます。1月末日現在のデータでございますが、会員数は112人、就業実人数が94人、就業延べ日数で2,346人日、1月末現在では5,000人日にはほど遠い状況となっておりますが、2月の速報を合わせますと2月中、約1,300日の実績がございまして、速報では3,623人日の実績となっております。それから受注件数は165件、契約金額で1,261万4,747円となっております。そのうちの公共事業の契約といたしましては14件で、契約金額が760万2,657円となっております。 ○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) それでは質問の事項3 全国学力テストについて答弁いたします。まず質問の要旨(1)全国学力テストでどのような成果が得られたのかということについて答弁いたします。これまで3回実施されてきました全国学力学習状況調査につきましては、各学校の提供されるデータを分析、考察し、課題解決に向けた取り組みが行われております。名護市の状況といたしましても、沖縄県の結果と同様、市内小中学校の結果も厳しい状況であることから、名護市教育委員会としましては教師個々の指導力の向上を図るための支援を行っているところであります。そこで教師個々の授業の質の向上に直接寄与すると考えられる各学校の校内研修を充実させるために、平成20年度より研究主任研等を対象とした研修会を実施してまいりました。また国語、算数・数学、英語の担当教諭を対象としたグループワーク形式の研修会の実施により、教師個々の持つ授業力のスキルを共有させるための取り組みを行ってまいりました。さらに今年度からは課題解決のために5人の学習指導支援者、これは真喜屋小、羽地小、安和小、久辺小、大北小学校ですけれども、5人の学習指導支援者を配置しまして、個別支援のためのサポートを行ってまいりました。その結果、多くの学校で資質向上のための授業研究会をワークショップ型で実施するなど工夫してなされるようになっております。授業づくりに対しましては、活発な意見交換が行われることにより、教師個々の授業づくりのスキルの共有化がなされるようになっております。また中学校区単位で小中合同授業研究会や名護小、大宮小、東江小、大北小の4校で合同授業研究会を実施するなど、学校の枠を超えた授業研究会で教師の資質向上のための取り組みがなされております。これらの取り組みは、今後児童生徒の学力に反映されてくるものと考えております。家庭と連携した家庭学習の取り組みにつきましても、全国学力学習状況調査の児童生徒に対する質問紙調査で、家で授業の復習をする児童生徒が全国平均を上回る結果が見られました。徐々にではありますが、取り組みの成果が見られるようになってきているものと認識をしております。学習指導支援者につきましても、個々の児童の実態に即した授業、教育力を支援することができ、児童の意欲が向上し、自ら進んで放課後の補習を受ける児童が見られるなどの成果が報告をされております。名護市教育委員会といたしましては、次年度も教師の授業力向上のための研修会を充実させていくとともに、学習指導支援者を配置し、学校を支援していく方針であります。次に質問の要旨(2)4月20日に実施されます全国学力テストの抽出校以外の学校についてどのような対応をされるのかということでありますけれども、ご質問にありますように、全国学力学習状況調査につきましては、これまでの悉皆方式から平成22年度は抽出方式に変更されました。抽出校以外の学校の学力調査につきましては、学校の設置管理者、名護市で言いましたら名護市教育委員会ですけれども、設置管理者の希望により抽出調査と同一の問題の提供を受け、調査を利用できることになっております。名護市教育委員会といたしましては、これまで毎年5月に実施している小学校2年生から中学校3年生までの標準学力検査及び12月に実施しております沖縄県到達度調査を活用して、本市児童生徒の学力の向上を図っていきたいと考えております。したがいまして、平成22年度に実施される全国学力学習状況調査につきましては、抽出校のみで実施していきたいと考えているところであります。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 先ほど部長から答弁をいたしましたけれども、少し補足をさせていただきたいというふうに思います。子どもの瞳が輝くまちづくり部局の設置と、それから子ども夢基金についてです。部局の設置については部長からもありましたけれども、この前もお答えをいたしましたけれども、関係部局を集約することでワンストップサービスを行う。そのことによってスピードアップする。さらにサービスの効果が高くなる。いろいろあると思いますが、ただやっぱりその集約するだけではなくて、このそれぞれが行っている業務、それらが合理的に、あるいは有機的に作動をするように、そこにコーディネートする人を配置して、それがしっかり機能するような強化策を図っていきたいというふうに思っております。さらに、次に夢基金につきましては、これまでもありました派遣費については新年度の予算でもこれまでの600万円の当初予算でしたけれども、今年は1,000万円、当初から1,000万円ということでアップして計上をしてございますけれども、これから夢基金を設置する場合において、先ほど部長の方からは税控除が受けられるような指定寄附ということがありました。そういう指定寄附をしていただける皆さんに対して、やっぱり行政としてもそれなりのことをしなきゃいけないというふうに思います。指定寄附をしていただいたならば、やっぱり行政の側もそれ相応の分を継ぎ足して、その基金を積み立てていくというようなことをすることで、さらに寄附をしていただく方々の意欲を高める。そして効果も高めるということになるというふうに思いますから、そのようなことを行政としてもさらに上積みをして基金をつくりたいと思います。これは子どもたちが九州、あるいはその全国のステージに参加をする、あるいは頑張っていく、そういう子どもたちがそこで得る自信と、それからそのことによってもたらされる教育効果というのは、すごいものがあると思います。これはスポーツだけではなくて、文化活動も同じく取り扱って支援をしていきたいというふうに思いますが、そのようなことをするのは、私は20年先、30年先の名護市のまちづくりを。あるいはまた今の子どもたちがその20年、30年後の名護市を担う、背負っていくということを考えれば、今こういうことをしてあげられるということは、一つには先行投資だというふうに思って、しっかりと子どもたちを支えていきたいというふうに思っております。それから(2)農業の方で、新規就農者への支援等々にありましたけれども、これも部長から話がありましたが、最近の新聞等にもよく出てくるのは、非常に農業に対する関心が高まってきている。県外からの参入、あるいはまた最近は女性グループが農業に参加してくるという、そういうことも非常に出ているわけですね。そういう意味では、これからもいわゆるUターンであるとか、あるいはこれからまた始めてみるというIターンであるとか、こういうのはこれからもどんどん広がっていくのではないかなと思います。実はこの前、農業委員会と認定農業者の集まりにも参加をしました。そのときに、これから新しく始める人たちが農地を確保する、あるいは農家として認定してもらうための基準として、ちょっとその基準が高すぎると。もう少しその基準面積を落として、低くして、もっと参加しやすいようなものにしてほしいとか、こんなようなことも出てきました。それからきょうも議会終わって後、ハルサークラブの総会があって、そこにも参加して、そこでも意見を聞いてみようと思うんですが、そういうような農業を実際にしている皆さんの集まりにも積極的に参加をして、そこからその声を広げていきたいというふうに思っております。そのようなことから、先ほどはIターン、Uターン、そして女性農業者もありましたけれども、さらに最近、建設業の皆さんの環境も非常に厳しいというようなことがあります。その建設業の皆さんが持っている機材であるとか、それから労力・動力等も含めて、こういう皆さんがもっと容易に農業にも参加できるようなという環境、あるいはそういう支援もこれから整えていかなきゃいけないだろうなというふうに思っております。そういうもろもろのニーズや、それから高まりに対して、先ほどアドバイザーの話もありましたけれども、現在農業に従事している、実際に経営している皆さんのほかに新しくこれから参入する皆さんに対しても、しっかり指導であったり、助言であったりというようなことができるような、そういう農家経営のアドバイザーというのを設置をして、その相談体制も含めて支援体制を強化していきたいというふうに思います。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) 引き続き二次質問に入りますけれども、質問事項の1とこの4に関しましては多くの方が質問をしておられました。また納得できる答弁をいただきましたので、2と3について二次質問をさせていただきます。質問の事項の名護市のシルバー人材センターが昨年4月に設立されて、3月でもう1年目を迎えて、順調なスタートを切っているというふうに理解しているんですけれども、このシルバー人材センターの組織についてでありますけれども、理事会の理事は何人おられて、どういった方々、どういう経歴を持った方々などで構成されているかということと、もう1点は理事長はどなたがやっておられるかということをお聞きします。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 理事会の理事は12人で構成しております。その内訳といいますか、経歴の状況でございますが、シルバー人材センターの設立に関しましては市の方も当面は積極的に関与していこうということで、市の方から副市長の方に理事長を持っていくような方向で進めてまいりました。それと理事の2人は就労の関係から産業部長、それから高齢者福祉の観点から健康福祉部長が理事として参加するような方向で進めてまいりました。それと広く市民にPRするということもありまして、理事の方に老人クラブ連合会長、婦人会長、それから社会福祉協議会の会長、商工会の会長、区長会の会長など、その各組織の長の皆さんに入っていただいて、それぞれの会員の皆さんにシルバー人材センターの中身のPRといいますか、それを進めていくためにそういう方々を充て職的に当面はバックアップしていこうというふうな考え方で進めてまいりました。そのほかに各地域、羽地、屋我地地域であったり、名護、屋部地域であったり、久志地域であったり、その中から高齢者としての活動をしっかりやっている方に依頼して、合計12名で進めてまいりました。将来的には、将来的というと近い将来でありますが、将来的には自主運営を目標としておりますので、シルバー人材センターが自主運営を目標としておりますので、後々はその会員の中から理事長なり、理事の皆さんで選出していただいて、その中で自主運営を進めていければというふうなことで今、当初の段階に対して市の方も積極的にかかわってやってきております。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) もう当面は副市長が理事長になると。役所の部長の方々で理事になってやっていくと。これが軌道に乗っていきますと、またこの会員の方が理事長になる。これはもうとてもすばらしいことだと思います。その方がうまくいくんじゃないかなと。もう縦割り行政じゃなくして、会員の方から理事長を出して頑張ってもらうと。それから事務局の局長なんですけれども、どなたが担当されているかということと、他の職員の身分。先ほど庶務担当の職員と、契約担当、それから補助職員がいるとのことでしたけれども、その職員の身分はどういった身分になるんですか。役所の職員と一緒なのかどうか。それからセンターの定款とか諸規則とか、会員の就業規約とか、そういうのもきちっとできているわけですか。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) それではまずセンターの事務局長の件でございますが、事務局長に関しましても先ほど市の方で当面はかかわっていく必要があるだろうということがございまして、事務局長に関してもその補助金の交付の関係とか、国とか県とのかかわり、市とのかかわり等がございましたので、市職員を定年退職、2年ほど前に退職した方に依頼をして事務局長を務めていただいております。それからそのほかの契約担当、庶務担当2名はシルバー人材センターの固有の職員といいますか、センターの職員として配置しております。補助職員につきましても、センター独自で臨時的に採用する職員となっております。それから定款等、その他につきましては、これは法人格を取得するときの要件となっておりますので、要件に必要な部分に関してはすべてそろえておりまして、当初の総会で承認されているところでございます。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) 次に補助金についてでありますけれども、国や県から高齢者就業機会確保事業補助金というのが国や県からありますよね。そして名護市からも補助金が出ていると思うんですけれども、この金額は幾らですか。これでもって事務局の職員や備品購入とか、先ほど答弁の中で事務費に充てるとか。あるいは総会費用に充てるとかというふうにあったんですけれども。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 国、県、市からの補助金額でございますが、国からは820万円の補助がおりる予定でございます。県からは131万円、市の方は国と同様とするというふうなことがございまして、国と同じ820万円で合計で1,771万円の予定をしております。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) この県からの補助金は3年間だけですよね。軌道に乗ったらもう県からは出ないということですね。それからこのシルバー人材センターにおいて、国からの補助金を得るには民法第34条における法人格を取得する、それから会員数、初年度は100人以上ですね。2カ年やったらば120人。それから就業延べ日数が5,000人日以上を見込めるというノルマがあるんですけれども、今年度、平成21年4月にスタートして今年度はそれをみんなクリアできているのかどうか。先ほどの説明によると延べ日数が、かなりまだ足りないような感じがしますけれども、これがクリアできない場合には助成金、補助金、これ返還になるのかどうかお聞きします。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 会員数に関しては、初年度は100人ということでクリアしているところでございます。2月末日で113人というふうなことになっておりまして、次年度以降、2年目からの120人も何とかクリアできるような状況になっているのではないかと思います。それから一番その就業延べ日数でありますが、2月の速報を受けまして3,623人日ということで、あと1,400人日ほど目標を達成しなければいけない状況でありますが、これまでの受注の状況等の報告の中では5,000人日を達成できるような受注があるというふうな報告を受けておりまして、達成できない場合は補助金の返還にもつながるような状況でありますが、それをクリアできそうな状況になってきたという報告は受けております。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) 先ほどの答弁の中で登録会員数が現時点で112名。それから契約金額が1,261万円であるとのことなんですけれども、人口が同規模の糸満市で、糸満市は平成3年度に設立されていて、もう19年の実績があるわけですから、当然のことながらすばらしい実績を上げているんですね。会員数が449人、今の我が名護市と比べると4倍だと。それから契約金額が1億5,619万円、これは12倍の実績を上げているんです。糸満市が60歳以上の人口が1万1,740人で449人の会員がいる。つまり入会率は3.8%なんですけれども、名護市の場合の入会率、60歳以上の人口が何名で入会率が何パーセントになっているかということをお聞きします。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 名護市の平成22年1月末日現在での数値でございますが、60歳以上が1万3,430人で会員数が112名でありますので、わずか0.8%という状況でございます。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) 入会率がまだ0.8%であるわけですから、これからもこの会員募集について市民への周知徹底をもう図るべきだと思います。それから、もし会員が確保できたとしても働く場、すなわちこの仕事を提供するところがないと事業は成り立たないわけであります。そのために各団体、あるいは各家庭への呼びかけが必要なのではないかと。例えば商工会とか観光協会、婦人会、老人会とか各自治体、こういうところへこう呼びかけていくことは、シルバー人材センターへの理解にもつながるし、この周知徹底はどういうふうに図っておられるかお聞きします。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 会員の確保と受注を増やしていくということへの対応でございますけれども、会員の確保に関しましては、市の方も広報誌、それから市のホームページ等でも呼びかけをしているところであります。センター独自ではチラシ、パンフレット等を作成いたしまして、会員の活用によりまして各戸配布等も行っているところであります。それから事業、いわゆる契約に関してでございますが、議員おっしゃるとおり、仕事がないと会員が幾らいても働けないということもありまして、平成21年度につきましてはセンターができたということもございまして、営業の方法であったり、何であったり模索しながら進めてきたところもありまして、特に大口となります公共の事業の受託がなかなか思うように進んでいないということがあります。それに関しましても、センターとして営業の方に回っている状況でありまして、市におきましては私であったり、産業部長であったり、理事の方で建設部、産業部へ働きかけをして、ぜひその仕事を発注できるような活動も進めているところであります。またもう一つ、今年度は一番その営業活動、いわゆる事業所回りというのがなかなか数多く持てなかったということがございまして、浸透がはかどらなかった部分があるんじゃないかなと思います。次年度以降はまたたくさん回るというふうな計画も立てているようでありますので、ぜひ事業確保のために、獲得のために動いていただくと。我々も協力していきたいというふうに考えております。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) 高齢者の中には、農業をしたいけれども土地がないと。それで名護市には遊休農地がかなりあるわけですから、そこを紹介してもらって、高齢者に提供して農業に従事させるとか、そういうふうなことはないのかどうか。それから会員が働いて給与を得る以外にも、ボランティアとして地域社会に貢献することもあるのかどうか。それから高齢者の技能や技術を高めるために、各種のこの講座を実施していることがあるのかということと、それから失業率も我が名護市は高いと。それから若年層の雇用の問題もある中で、一般の方、60歳未満の方との競合はないのかどうかお聞きします。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 遊休農地の活用というご提案でございますが、シルバー人材センターは自主事業などもできるというふうなことがありまして、そこを活用してセンターとして営農活動するとか、農業をセンターとしてやっていくというふうな方法などは考えられるのではないかと思います。それからボランティア活動に関しましても、名護市のシルバー人材センターもそういうふうな方向で活動を今計画しているというふうなこともあります。これは全国のシルバー人材センターでボランティア活動をすることによって、シルバー人材センターの活動状況等をPRする場にも使っているようなことも聞いておりまして、市のシルバー人材センターもそういう方向で活動を知らせていくというふうな行動を予定しているとのことでございます。それから会員のスキルアップのための研修等でございますが、それは県のシルバー人材センター連合会の方などで盛んに会員のスキルアップのための講座は行われておりまして、積極的に参加していくということでございます。それからほかへの影響でございますが、シルバー人材センターは随意契約ができる団体となっておりまして、何でもかんでも取るようなことは避けるというふうな、社会と協調しながら、収入も得ることもそうですが、目的は会員相互が外に出て社会とかかわりながら健康を維持していくということが主でございますので、その辺もバランスよくといいますか、受注は今は非常に少ない状況でありますが、その辺の考慮もしながら受注に向けて活動しているところでございます。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) この65歳以上の人があと何年生きられるかを示すのが平均余命というらしいんですけれども、県内は男女とも全国1位らしいんです。ところが、65歳以上で介護認定を受ける障がいがある人の割合が県内、沖縄県は人口1,000人当たりで男性が全国7位、女性は17位ととても高いと。つまりこう長生きはするんですけれども、不健康長寿というふうに言われていて、それはある学識経験者の分析では、沖縄県の場合は所得差など社会格差の方の広がりが健康格差につながっているんではないかと。それから完全失業率の高い沖縄県は、失業状態になれば引きこもりがちになり健康度が下がる。仕事がなく、低所得のために消費を伴う外出が減ってしまうということが要因だというふうに分析されております。それから沖縄県に次いで男性の平均余命が長い長野県がありますけれども、そこは障がいの割合がとても小さいらしいんですね。これはどこに起因しているかと言いますと、高齢者の就業率が高いと。それから農業を中心に65歳以上の3割が就業しており、中でも女性はもう5割を超えていると。そして医療体制も医師や病院、病床も決しては多くない。医療費も抑えられていると。そのような観点からすると、このシルバー人材センターの果たす役割はとても、私は大というふうに考えております。ですから、ぜひ頑張っていただきたいと。次にこの全国学力テストについてでありますけれども、平成19年、平成20年、平成21年、過去3回全国学力テスト実施されてきました。平成19年、平成20年は全国最下位と。ところが、去った去年の4月に実施された第3回目におきましては8科目、これは小学校2科目、中学校2科目で計4科目なんですけれども、それぞれに基礎力を問う問題と応用力を問う問題がありますから、2倍して8科目あって、そのうちの2科目が全国最下位を脱出したと。ほかの6科目において、全国平均との差をかなり縮めているというふうな結果が出ております。先ほど答弁の中で、この1回目、2回目を通して、個々の教師、個々の指導力向上のために研修会を行ったと。それから5人の学習指導支援者ですか。を配置したということをおっしゃっていたんですけれども、この5人の学習指導支援者について詳しく説明していただきたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) 5人の学習指導支援者につきましては、先ほど申し上げました真喜屋小、羽地小、安和小、久辺小、大北小に配置しておりますけれども、算数の力を、少し強化したいということで、算数に関する学習支援という形で配置してございます。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) 過去3回のテストの成績の平均点ですけれども、もし公表できるのであれば教えていただきたいんですけれども、特に名護市、それから国頭教育事務所管内の、そして沖縄県の、それから全国の平均点を。これは公表できるのかどうか。できないのであれば、その理由をお聞きしたいんですけれども。それからその件に関して、保護者からの問い合わせはなかったのかどうか。これをお聞きします。 ○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) 過去3回の全国学力テストの全国と沖縄県の平均点は出ております。それについては資料として提供をしたいと思います。ただし、名護市教育委員会では、全国学力学習状況調査の結果というのは子どもたちの学力の一側面を測定するということでありますので、調査結果につきましては他の学校、自治体との競争や比較ではなくて、子どもたち一人一人の個性や能力に応じた学習指導の改善のために役立てていきたいと考えておりますので、平均正答率等の公開、公表は行っておりません。それとあと国頭教育事務所管内の平均正答率につきましても公開、公表はされておりません。その理由でありますけれども、これは文部科学省の方から文書がございまして、調査結果につきましては一般に公開されることになると序列化や過度の競争が生じるおそれや、参加主体からの協力、国民的な理解が得られなくなる、そういったことがございまして、不開示情報として取り扱うこととするという通知もございまして、それを受けて委員会としてもそういう対応をさせていただいているところであります。それとあと保護者からの問い合わせにつきましては、学校教育課長から答弁させたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 学校教育課長 渡具知武美君。 ◎学校教育課長(渡具知武美君) 今、議員おっしゃいましたように、その保護者の方々からは公開はしてもいいのではないかという声もございました。これにつきましては先ほど次長からもありましたけれども、この学習状況調査の目標といいましようか、ねらいといいましょうか、それがございまして、何よりもそのいわゆる子どもたちにとっては、その子ども個々が、自分のその学力の状況を把握すること。それから教職員につきましては、これまでのその指導のあり方、あるいはこれからの指導の工夫改善に生かせないかどうかとか、それから学校全体としましては、学校全体のいわゆる課題を把握して教育計画や、それから指導体制の工夫、改善に結びつけていくということがございますので、そこら辺をその保護者には説明をしながら理解をいただいているということでございます。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) 今年度は過去3回は自民党、自公政権でありましたから全員参加。今回から民主党政権にかわりまして、全員参加から抽出方式へと実施方法が変更になっているわけですね。県内で抽出された学校が190校だそうです。名護市の場合は、この抽出校は何校であるのか。この抽出される学校は、この選考基準というのは教育委員会がこれは推薦するのか、あるいは文部科学省が決定するのか。選考基準はどういったところにあるのか、その辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) 名護市の抽出校につきましては、小学校が6校、中学校が2校となっております。抽出された学校の選考につきましては、委員会ではなくて文部科学省の方で行っているという状況であります。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) もう名護市は抽出校以外は参加しないというふうに決定されたわけですよね。ところが県教育庁によると、昨年の12月末時点では全41市町村すべて参加するというふうにあったらしいんですよ。今回抽出されなかった場合でも調査に参加する意向を示しているのは、小学校が140校、中学校68校、抽出校と合わせると同調査への参加率は小学校が93.7%、中学校は93%。どうして名護市はこういうふうに決定、そういうことになったのかなと思うんですけれども、抽出校以外の学校の不参加を決定したのは教育委員会のどの方々の考えなのか。お聞きいたします。 ○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) まず抽出校以外の希望ということにつきましては、今、荻堂議員おっしゃったように、各学校希望はされておりました。ただ委員会としましては、現在、学校ICTということでテレビのアナログからデジタルへの切りかえであったり、電子黒板であったり、あと教務用のコンピューター、あとデジカメとかデジタルビデオとか、そういうICT環境の整備ということで今現在取り組んでおりまして、来年、平成22年度につきましてはそのICTを活用した事業展開というものに力を入れていきたいと思っております。それと先ほど答弁もしましたけれども、標準学力検査及び沖縄県の到達度調査、そういった形でこれを活用して、本市児童の学力の向上を図っていきたい。それとあと希望という形にしても、それは各学校の先生方にまたテストの実施であったり、また県からファイルが届くんですが、それによる分析であったり、そういう教師の負担もかかってくるということがございまして、平成22年2月9日に教育委員会議を開催しましたけれども、その教育委員会議の中で抽出校、中学校2校と、あと小学校6校ですね。それを抽出校としてやるということが承認されております。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。 ◆15番(荻堂盛光君) 答弁、ありがとうございました。これで一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。休 憩(午前11時42分) 再 開(午後1時00分) ○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 午前に引き続き一般質問を行います。20番 宮城義房君、一般質問を許します。 ◆20番(宮城義房君) 議長のお許しをいただきましたので、新風21会派、宮城義房、一般質問をさせていただきます。まずはじめに、去る1月の市長選挙で当選を果たされました稲嶺進市長、ご当選おめでとうございます。稲嶺市長の当選は政策や行政を進めていく姿勢について、また基地問題に対するスタンスについて評価が得られたものだと思っております。また逆の見方をしますと、対立候補の得票が1万6,000票余もありますので、政策、基地問題のスタンスについて1万6,000人の市民の批判票があったということも、そういう理解も可能かというふうに思っております。私は一般質問の中で基地問題に対する市長のスタンス、基地関連事業等についてお聞きしますが、1万6,000人余の批判票の視点に立ってお聞きいたします。市長の施政方針に使われている「市民目線」という言葉について、数人の議員から質問がありました。私が議員に立候補した当初からのキャッチフレーズは、「市民の視点で市民の声を市政に」という言葉であります。市長の市民目線についての答弁を聞いていますと、私の市民視点に相通ずるものを感じます。私の今回の質問は1万6,000票の批判市民の質問だと考えていただいて結構であります。そして市長の答弁についても、批判市民に対しての説明、回答だと私は理解をいたします。稲嶺市長も、島袋前市長も、ここにいらっしゃる議員の皆さんも、市民の福祉実現のために言動、行動、発言をしているわけであります。ただ目的は同じでも、それを達成するための手段、手法が違うだけだと私は思っております。私は特別なイデオロギーを持っているものでもなければ、稲嶺市長に対する私心を持って質問をするわけでもありません。批判票を投じた市民視点に立って、市民の声で質問をさせていただきます。批判市民に説明、説得する姿勢でご答弁をいただければ幸いでございます。質問に入ります。質問の事項1 施政方針とマスコミのインタビューについて。質問の要旨(1)市長は、米軍普天間飛行場移設問題について、朝日新聞のインタビューに答えています。「辺野古に基地はつくらせないと市民に約束をした。約束を守れないときは自分が職をおりる。」と発言しています。施政方針にも辺野古移設について指針が示されています。その2点について関連してお聞きいたします。2 基地関連予算や基地関連事業について。(1)米軍再編交付金の性格や趣旨について、資料を提出してご説明願います。(2)再編交付金を活用した継続事業について、資料を提出してご説明願います。(3)再編交付金を対象とする新規事業を計上しないとのことでありますが、どのような事業か。立ち消えになったのか、その事業についての資料を提出してご説明お願いします。(4)再編交付金の交付金額はどの程度予定されていましたか。既に交付された金額はどのようになっていますか。ご説明願います。(5)北部振興事業として過去10年間で実施された事業とその金額を、資料を提出してご説明願います。(6)沖縄米軍基地所在市町村に関する懇談会事業(島懇事業)による実施事業と、その金額、資料を提出してご説明願います。議長の方にお願いをいたします。今回の質問、事項ごとに一問一答でお願いをいたします。二次質問は自席から行います。 ○議長(島袋権勇君) 質問者より事項別の一問一答の申し入れがありますので、答弁をする市当局はそのようにお取り計らいをお願いいたします。市当局の答弁を求めます。市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 辺野古移設への反対のことについての一つの指針と、それからインタビューの話でございますけれども、これまでもその辺野古移設のことについては何名かの議員の皆さんから質問をいただきましたけれども、そこでも申し上げてまいりました。私は辺野古の海はもとより、陸上にも新しい基地はつくらせませんということを市民にお約束をし、それを訴えてまいりました。そのことが先ほど義房議員からもありましたように、そのことを多くの市民は信頼をして、稲嶺進が言うことを信頼をして投票をしていただき、当選をさせていただいたというふうにこう思っております。その信頼にこたえるためには、信念を持ってしっかりとそれを貫いていく。そして公約の実現に向けて、市民とともに邁進してまいります。このようなことを施政方針でも述べ、そしてこれまでの一般質問にも答えてきたところでございます。そういう信頼をしていただいたことが投票行動にあらわれたということでございますので、その期待を裏切るということは許されないことだというふうに思っております。そのことをきっちり実行し、そしてそれを実現をする、していくことが私が言ってきた約束であるし、そしてそれを全うするのが責任であるというふうに思っております。そのことは市民に訴えてきた当時と現時点においても何ら変わることはございません。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 朝日新聞のインタビューに答えておりますので、そのことについて少し確認をしたいことがございます。まず朝日新聞のインタビューといいますか、その形式、どういう形で行われたのか。すなわち、事前に書面による質問事項があって、それに答えるという形式であったのかどうかお伺いします。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 書面によるものではございません。例えばこうテーブルに座ってということでもございません。移動している間にこう立ちどまって、そのような、そのことを受けたということです。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 今、書面でもなくて、移動中でのインタビューということであります。それでは内容について伺いますが、その考えは今も変わっていないということでありますが、その内容が、記載された内容について事実かどうかだけを伺います。事実かどうか。内容について。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 私が言ってきた言葉がそのまま文字になっているかどうかということは、それは私も定かではありません。先ほど申し上げましたように話をしている、インタビューという形で話をしている中で受け答えをしておりますから、私がそのようなことをそっくり文字としてあらわれるようなそのことというのと、それから記者がそう受け止めて書いたとかというようなそのことはどうかわかりませんけれども、いずれにしても私が言った言葉がそのまま全部その文字になっているということではないと思います。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 今、その朝日新聞の記事をごらんになっていますか。それをごらんになっているということであれば、今もそのことについて考えに変化はないということでありますよね。わかりました。それでは、これを前提にして、質問に一つ一つお聞きをしたいというふうに思っております。それでは再度聞きますが、その記事を見てここは間違っている、私の言った言葉と趣旨が違っているということはありませんね。趣旨が違うということはありませんね。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 趣旨としては間違っていないというふうに思います。さっき言ったように言葉として、表現としてそのようなことがあったかということについては、必ずしもそうではないというふうに思っているということです。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 基地と関連をした予算が、10年も続き、かなり多くの予算が投入されたのに暮らしはよくならなかったとありますが、市長はなぜだというふうに思っておりますか。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) このことは私がいろんなところで懇談会を持ったり、お話し合いをするときにそういうようなことが市民の皆さんから、そのようなことが戻ってきたと、話がきたと。それも私はそうですねということのようであります。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) よくならなかったというその市民の声というのも、もちろん私は理解はできます。ただ、今、経済の問題において、経済事態がグローバル化をしている中、一国だけでもその経済の動向というのを規定をされないわけであります。ましてや沖縄県、その中の一自治体であります名護市の中で、そのいわゆる関連事業が入ったから豊かになるという感じを持つというのは非常に難しいだろうというふうに私は思っているわけであります。過去の基地関連振興事業が国民の税金で、国費が600億円以上も名護市に投入されたと言われておりますので、本当に多くの事業、多くの国費が投じられたということを強く感じるわけであります。基地関連事業といいますのは、必ずしも100%喜びのもとに受け入れられるものではありませんが、不本意ながら名護市の振興、そして自立のための事業として基地容認をする中、私たち、当時の与党市議でありますが、それを受け入れてきたという経過があります。また役所の職員にしましても、ほかの市町村以上の多くの事業を抱えて大変ご苦労されております。市民に対するサービスのため、事業を執行していく中で大変ご苦労をされたと思いますが、それを否定されるようなことになりますと、職員は本当に立つ瀬がないといいますか、今までやってきたことは何だろうかという思いを持つだろうというふうに思っております。さらに今後の市民サービスへの意欲にも影響してくるのではないかと思うわけでございます。その当時、市長は部下にその事業の一部を指示をして執行をしていたかと思っておりますが、市長自体はそれは当然自己否定をされても政治家でありますので、それなりにその方針を変えるということも必要だというふうにも思っております。それは理解は十分できます。ただ名護市の振興の基礎づくり、市民の福祉追求のための事業執行をしてきた当時の与党、そして職員の皆さんの努力を、その事業効果というものが余りなかったというふうにお考えなんでしょうか。お聞きします。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 先ほど義房議員自らたくさんの国費が投入されたと。しかし投入されても難しいということを感じた、思ったというようなこともおっしゃっておりましたけれども、先ほどその暮らしがよくならなかったという話のものは多くの市民、いわゆる一人一人がそのことを考えている、受け止めているという人が多いというそのことでもって先ほど申し上げたところでございますけれども、そのことが効果があったか、なかったかということについては先ほども申し上げましたように、そのサービスを受ける側がどういうふうに受け取ったかどうかということになると私は思うんです。ですから、先ほどのようなことを申し上げました。それからもう一つ、これだけの国費を投入して多くの事業が展開をされたと。そのことによって、市の職員は限られた数の中でこれだけのものをこなしていくには大変だったでしょうと。その努力もまた無にするというようなこと、否定するというようなことにならないかというようなことをおっしゃっていましたが、この事業の導入は職員がそういうふうにこう決めたということではなくて、先ほど義房議員おっしゃったように、不本意ながら自立のためにということで政治に携わる方々がそのことを決めてきたわけで、職員はそのことを業務として、業務としてそれをこうやっているわけですから、与えられた仕事を一生懸命こなしていく、遂行していくというのは職員の義務ですので、それはやっぱり褒めたたえてあげるべきで、それは私は否定をしているということではありません。職員のことについては何も言及はしておりませんので、誤解のないようにお願いいたします。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 職員に否定をしているということではありませんが、職員は義務だからやると。そういうことばかりではないと思うんですね。その事業を執行していく中では市民のためになるという思いがなければ、なかなか一生懸命働くということにはならないんです。民間の仕事でもそうなんですが、この仕事が役に立つ仕事だと。またその会社のためになるんだと。また役所の市民のためになるんだという思いがあればこそ、職員というのは働きがいがありますし、それに一生懸命汗水流して働くわけでありますので、そこら辺はまた同じ考えかというふうに思っておりますが。それで、今、市長が言われたことも含めて、私はその事業効果とか職員が一生懸命働いてきたということ、そのことに対しては賛辞を送りたいと思っている立場にあります。それからインタビューの中でもう一つお聞きをしたいんですが、市長の発言の中に「基地に頼った一時的な振興策ではなく、継続、持続する、自分たちでつくり上げる地域振興を訴えた。」とあります。それが評価をされたということであります。今まで基地関連予算ということで多くの事業が名護市で行われておりますし、600億円とも言われておりますが、その数字の根拠を今説明するわけにはいきませんが、少なくとも交付金、補助金が多く名護市の事業の中についております。これはほとんどもう国民の税金で賄われているわけでありまして、市長も市の幹部として実行してこられたわけであります。その事業を一時的な振興策という認識をお持ちですか。
    ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 約10年間という意味では一時的なということではないのかもしれません。しかし、その中で行われた一つ一つの事業が単年かあるいは2年、あるいは3年かかったのもあるかもしれませんけれども、そういうこれだけの事業として導入されたけれども、先ほど申し上げましたように効果がなかったと。あったというのは私は代弁しているようなものであって、市民がそういうふうにこう受け止めていない、感じ取れなかったという、そういうことでございますので、そういう意味で私はこのような表現をしているということでございます。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 選挙で選ばれる人間であります。そして、またその市民の声というのも、ただ単に10名、20名、100名という市民が言ったからそのとおりだと思うほど、市長は単純な人ではないと私は思っておりますが、少なくとも政治で政権、いわゆる政治の政策にかかわることに関しては、少なくとも二、三千人の声ということが基礎になるだろうというふうに思っております。そういう意味で言いますと、その振興策、市長自体がその振興策を効果があったかどうかということをお聞きをしたいんですが、あったと思いますか。それとも、もうほとんどなかったんだと、そういう考えをお持ちでしょうか。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) わずかな人が言ったことをそのまま真に受けて、それを私の公約に掲げたと。そのような話のようなことですけれども、しかし、先ほど申し上げましたように、私はかなりの数、かなりの場所でいろんな人の話を聞いてきました。それが100名か10名かというのは別にしましても、でもそういうことを聞いて、そしてそれも私はそうだというようなことを受けて、それで結果として当選をさせていただくという数を得たわけですから、10名が言ったから、100名が言ったからというのはそのことではないのではないかなと、こういうふうに思っております。それから本当にそれが効果がなかったのかと、私自身どうなのかというようなそのことを申しますと、これは全く、私はこれもまたマスコミのインタビューであったりのところでも、いろんなところでも話をしましたけれども、全くないとは言っていませんと。辺野古、豊原あたりでこれだけの雇用が発生する。それから十字路の近くにある産業支援センターの中でも200名以上の人が働いている。そういう意味でこれは効果が、その効果をしっかりと上げているそのところもあるわけです。全くなかったというようなそのことは、私が街角で話をしたりですね、いろんなところで話をしたりとか、そんなことは言った覚えはありません。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 市長自身は、ご自身はそれはもう効果が、例を示しながら効果があったということもお認めになっております。ただ、名護市の行政のトップであります市長の言動というのは非常に重いものがありますから、一つの言動によって市民の考え方、方向というのを決まってしまう場合もあります。それぐらい重い発言だということを私たちは考えていかなくちゃいけないだろうというふうに思っております。それから次に移りますが、基地に頼らない、継続、持続をする振興策について、具体的な地域振興策を示していただきたいなというふうに思っております。多くの議員に今までご答弁をいただいておりますので、ただ理念とか観念論とかに終始するような答弁は避けていただきたいなと。そのようなお答えといいますのは今まで十分お聞きをしておりますので、より具体的な振興策のお考えがありましたら、お示しをいただきたいというふうに思っております。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) これについては先ほどこれまでの皆さんにお答えをしたようなことを超えるということでございますが、今回の予算の中でそのことがどれだけ生かされているかというようなことにもなろうかと思いますが、今回私が就任する時期には、既に国や、県や、要するに役所の業務の中で依存財源、それに頼るのがかなりこう多いですので、そういう依存財源というのは今年すぐにというわけにはいかなくて、既にこれまで手続を経て、あるいは調整をしてこれまでこう来ているものです。ですから、こういう経緯を経て事業の計画や予算の計上がなされますので、そういう意味でほとんどが継続の部分が多くてこれに出されるというようなことは少なかったわけですけれども、あまりありませんでしたけれども、これからそのことについては具体的に、平成22年度については施政方針の裏側にいろいろ事業の計画があります。これは今、義房議員がおっしゃるように基地関連のものも含めて計上されております。そういう意味では、事業の量としてもこれだけのものが確保されてきているというふうに思います。これからの具体的なものということについては、これは新年度の予算の中でしっかり事業名と金額というものを新しい年度、要するにこの年度に入ってから、しっかりとそれを目に見えるような形で後でお示しをしたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 今、具体論的な話は今の時点ではできないということでありますが、せめて大ざっぱでもどういう事業をどういう形で、その方向性だけは示していただきたかったんですが、それはそれとしていいでしょう。次に移りますが、そのインタビューの中での話ですが、辺野古に基地はつくらせないという表現があります。つくらせないための具体的な方法を示していただければというふうに思っております。きょうのタイムス記事にもありますが、新聞報道によりますと、鳩山総理も県内案を示唆をしているということもあり、大変気にかかるところではありますが、具体的につくらせないという方法をお示しください。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) まずはじめにやりましたのは、ご案内のとおり、2月17日、18日、東京に行きまして、鳩山首相以下、外務大臣、防衛大臣等々を訪問し、そして私が選挙戦で約束してきたことをしっかりと報告をし、そして私もまたその信念をこれからもずっと貫きますというようなことを申し上げました。まず一つ、前段の方法としてそのようなことを申し上げてまいりました。今、いろんな情報が交錯するような形でこうありますけれども、まだその定位置が定まらないというようなことがあります。これについては、この前市民大会の話もありましたけれども、県民大会が4月25日というふうに決まったということもありますので、その間の時間差のいろんな問題もありますから、これは考えなければいけませんけれども、そのことを県民大会でもしっかりと届けるためにも、名護市は名護市としてその参加するための実行委員会なりを組織をして、たくさんの皆さんがその県民大会に参加をし、そして県民の意思をそこでアピールをすると。強いメッセージを送るというようなことも、これはまた一つの具体的な方法になるのではないかと思っています。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 市長、当選されて自分の意思、もちろん名護市の意思だということで、その反対の表明をしたということであり、また大会も予定をされるということであります。ただ、つくらせないという言葉は、一般的にその場所、その土地に何らかの法的権限を持っているときに大体一般的に使います。例えば土地であれば所有権とか地上権とかを持っていれば、排他権がありますのでつくらせないことも可能であります。辺野古の海や辺野古の陸域に、市長はどのようなつくらせないための法的根拠のある権限をお持ちですか。教えていただきたい。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 今、お求めのご質問の法的権限ということについては、市長は持っておりません。ただ、じゃあつくらせないということは言えないのかというようなことになりますと、例えば辺野古のおじい、おばあたちが13年も前から2,000日以上も座り込みをして、そしてそういうことも非常に大きな力となって、今、結果として辺野古の先に普天間移設が実現しなかったというそのことがあります。そういう意味では、そのつくらせないということは、ああいうようなその行動を起こすことで、あるいはその主張をずっと大きく強く言うことで、そのことはしっかりと実現できるというふうに思っております。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) もちろんつくらせないという言葉を使っちゃいけないなんてことはございませんし、当然政治家として言うべき、また言っても当然のことだというふうにも思っておりますので、そこらあたりはちょっと私と考えが違いますが、平野官房長官が名護市長選挙の結果はしんしゃくをしないと。名護市議会の辺野古陸上案に対する反対の意見書があっても、それを超えて決定をしなければならないときもあるという発言をしております。このような平野官房長官の発言に対して、市長はどのように考えますか。どのようにまた対抗するべきだというような考えをお持ちですか。お聞きしたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) そのことが報道されたときに、私もインタビューを受けましたけれども、そのときにも答えたつもりでありますが、市長選、いわゆるその市長選挙はこれまでも善英議員からもありましたけれども、今回の選挙は基地問題の大きな争点になったというようなそのこともあります。したがって、やっぱりすべてではありませんけれども、しかしこれは大きな争点になったという意味では、非常に選挙の結果というのは、そのことは重たい、重みがあるというふうに思いますし、それから議会の議決を超えてということもありますけれども、私は議員の皆さん方も、市長選もすべて選挙でもって選ばれた皆さん。それはやっぱり市民の声を代表することです。そういう意味では平野官房長官も選挙を経て国会議員になられてきたわけですから、その長官を選んだ民意というのはどうなんでしょうかということを考えると、私はひとつそれをやっぱりしんしゃくしないとか、そのことに対して気を使うことはないとかというようなそのことは、やっぱり政治家としての発言としては、やっぱりあまり感心できないなというふうに思います。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 本当に我々名護市民からすれば、選挙の結果というのを当然それをしんしゃくすべきだと私も思います。そしてまた議会の声というのを、それを無視するかのような発言というのは本当に許される話ではないんです。ただしかし、その中でその言葉の裏にあることを私たちは懸念をしなくちゃならないわけであり、懸念材料なんです。いわゆるその発言は、そういう名護市の決議を超えてもやるというように読み取れるわけですよね。可能性があるというわけですよね。そこのところ本当に名護市民、非常に大きな関心を持つと同時に大きな懸念を持つだろうと思っているわけであります。こういう状況で辺野古の海に市長が基地をつくらせないという言葉は、大変市民にとって大きな力となるであろうと思っております。ただその反面、市長の言葉は重いわけでありますので、根拠のない「つくらせない」という表現になると、果たしてどうなのかなと。いわゆる市民が、行政というのは当然法律の授権があるわけでありますので、授権を必要としますので、法律の中でつくらせないという根拠がないということであれば、市民は法的根拠のある中でつくらせないというふうに思うのが普通じゃないかと思っているわけです。ならば、結果として市民が誤解をする、市民に誤解を与える発言にもなりかねないのかなというふうに思うわけですが、いかがでしょうか。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 先ほどもいわゆるその法的な根拠、いろいろそのありますが、やっぱりその私たちがよりどころとする、私はそのよりどころということを根拠というふうに置きかえてもいいと思いますが、市長選挙もみんな市民の投票行動、議員の皆様にも同じようにたくさんの支持者、支援者がおります。このことを考えると、先ほども辺野古のおじい、おばあの話もしましたが、私たちには私たちを選んでくれた多くの市民がおります。一人一人を選んだ多くの市民がおります。その市民の力というのが一番大きな根拠になると私は思っております。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 今、市長の言う根拠はわかりました。それはもういろんな方々へ答弁をしている中でそれは十分わかりました。しかし、法的根拠はないということは先ほどお認めになったとおりでありますよね。それでは次に移りますが、そのインタビューの中で、「新しい基地をつくらせないと約束をした。約束を守れないときは自分がおりるときだ」と発言があります。約束を守れないというのはどのような状況を言いますか。市民が聞いて、しっかり理解できるように具体的にご説明をお願いします。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) どのような状況を言うのかというようなお話しでございました。これまで、先ほど何名かの議員の皆さんが、それとまた先ほど義房議員もそうでしたけれども、喜んでやったのではないと。いわゆるその苦渋の選択で選択をしなきゃいけなかった。そういう意味では、その選択をしたというところには一つの意思表示があったということですよね。容認という意思表示のことがあったということです。先ほど許認可という法的なことはないけれども、容認をしたというようなことは、これも一つの大きな政府の側の根拠となって、いわゆる仕事がこう進められてきたというふうに思うんですね。どのような状況で、今申し上げましたように、来るかもしれないというときに、じゃあ仕方がないというようなそのことで受けるというようなその発言をした場合に、稲嶺進もした場合には、それもひとつのこういう状況をつくり出したということになると思うし、それからまたそこで本当にその仕事が、いわゆるその工事が始まって手続が始まったと。そしてそれは我々がとめることもできなかったというようなことになったときは、いわゆる先ほどお求めのどのような状況かというようなことに当たると思います。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 手続の話がございました。もっと具体的な聞き方をしますが、沖縄基地問題検討委員会があります。3月末日までに移転先を政府案として絞るということであります。検討委員会の案として、もし先ほども言いましたが、総理も沖縄県内を視察するというような不穏な動きもあります。そういう中で、辺野古案が政府案として出てきたときを約束を守れないときだという理解ですか。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 先ほどのどういう状況かというようなそのことについて、二つの例を出して申し上げました。検討委員会がそう決めたときもそれに当たるのかというような、そのことの今ご質問でしょうか。先ほども申し上げましたように、法的、許認可の根拠はなくても辺野古のおじい、おばあたちだとか、やってきたこととか、それから私にも、議員の皆様方にも選んでくださった皆さんの力という大きな根拠がありますということをこう申し上げました。結局決めても、以前にも決めたわけですね。決めたということがそのあるわけですけれども、決めたけれども、結局それは実現しなかったということは、決めたときがそのときではなくて、つくらせなかったという状況をつくったとき。もう一つには、つくらせてしまったというときがその状況というふうに思っております。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) それではつくらせてしまったときというのが、その状況だというふうな今、発言があったんですが、もし仮にそのつくるとなりますと、1年、2年ではなかなかできないことだというふうに思っておりますので、そのつくらせない、いわゆる約束を守れないというのは建設が完成をしたと、建設完成をしたという意味ですか。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) そういうことではありません。先ほども申し上げましたけれども、工事が、要するに私たちの要求を無視して工事が始まったと。始まったということは、とめられなかったということだということになるわけですね。そのことを申し上げているということです。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) いわゆる着工した時点でそのとめられなかったという判断のもとに、それではいわゆる約束が守れないと、守れなかったということになるわけですね。いわば工事着工が、着工する時点でその判断はあり得るということですか。いわば約束を、市民に対して約束を守れなかったという判断をするわけですか。着工があった場合に。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 今、その基地内であったり、基地内であるときはこう邪魔が入りにくいから作業がやりやすいだとか、こんな話もこうやっぱり聞こえてきますけれども、やっぱり私たちはこれまで、私たちではなく名護市民はこれまで環境アセスの手続も入ったけれども、あるいはその調査に入ったけれども、くいを打たせなかっただとかというようなそのことがありますけれども、私としては本当にそれが現実にその仕事が始まったと。いわゆるとめられなかったと、そのことをとめられなかったというときに今言う状況の話でございます。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) ちょっと角度を変えてまた質問をさせていただきますが、普天間飛行場の移設先について海上案がありましたし、また沿岸案がありました。そして浅瀬案というのもありました。稲嶺市長が役所職員として枢要な立場にあったときですよね、岸本建男市長時代なんですが、移設案が浅瀬案にというものがありました。その浅瀬案というのはもちろんご存じと思いますが、その浅瀬案は国から出てきた案なのか、県から出てきた案なのか、名護市から出てきた案なのかご存じでしょうか。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) どこから出てきた案なのかということについては、私個人としては知りません。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 私は、それは恐らく建男元市長とのそのやはり市の幹部でありますから、ご相談とかがあったはずだというふうに推測をしたわけでありますが、この浅瀬案といいますのは、名護市からこの浅瀬案が出てきたわけですよ。建男元市長の方から。なぜその浅瀬案を提案しなければならなかったのかということなんですが…。と言いますのは、建男元市長が浅瀬案を出さざるを得なかった、その状況というのは先ほど私がいろいろな形で質問をしております法的権限の問題、それに帰結をしていくわけであります。と言いますのは、平野官房長官とか総理がここだと決めてしまったら、決議だろうが、我々の反対行動だろうが、全部押さえつける中でそれが決定をされて進んでいくと。このおそれを私は強く感じます。また建男元市長もそのことが一番気がかりで、政府案、いわゆる地元の考え方を全く無視するような形で政府案が進めば大変な事態を迎える。そういう懸念のもとに浅瀬案を出さざるを得なかったと。そういうことであります。権限がなければ国はどういう形でも国の権限としてそれを押しつけてくる。そういうやり方というのを建男元市長は知っていたわけであります。と言いますのは、嘉手納の町長、宮城篤実町長なんですが、彼は10年間かけて基地のいっぱいある嘉手納基地を抱える嘉手納の方に沖縄防衛局を誘致しております。まず普通の考えではなかなかそういう考えは思い浮かばないんですが、そういう状況のもとに基地問題を解決しようとしたんですね。そしてまた嘉手納統合案が近ごろ言われている中で、篤実町長が言ったことは、この情報が入ったときに一番初めにそれを阻止するための手段として行ったのが、日本政府でもなければ防衛局でもない。アメリカ政府につながるような形で司令官の方に、米軍司令官の方にそれを訴えて、情報を提供して、アメリカの方に情報を発信させるようなやり方をやった。それもなぜかと言いますと、法的反対の手段、いわゆるつくらせないとかいう手段を持たない自治体の長にとっては、そういうあらゆる手段を持ってそれに抵抗するような形を考えていかなければ、単純に反対ということでそれを、反対が押し通せるものではない。反対だけは押し通せます。結果はそうはいきません。そこを懸念するわけであります。この間の新聞、沖縄タイムスですが、嘉手納町長が言った言葉に「地方自治体の長にとって、基地に対する反対行動はとれても、しかしそれを阻止する法的根拠がない。だからこそ苦労をして、どうにかこうにかその地元の意向というものを反映させるような、結論を持ってこようとするその努力が必要だ」と。そういうことを言っているわけであります。ですから、よほど反対というだけでは、そうはいかないという事態が招来しているような状況でありますので、そこを私は稲嶺市長がどう具体的に行動をして、どのようにして阻止をしていくのかというのは、やはり稲嶺市長を支えた、そしてその当選を支えた市民に対してきちんと説明をして行動を起こすべきだと思っております。そこらあたりについて感想がありましたらお願いします。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 確かに防衛、外交は国の専権事項であって、私たち自治体にそのようなものはございませんけれども、しかし強い権限があって、それを決めたからとめられないとか、仕方がないとかというようなことで終わってしまうと、やっぱりいけないことであって、だめであって、先ほどの嘉手納町長のようなお話もありましたけれども、しかし、私たち沖縄県民も、名護市民もそうですけれども、これまで長い間基地問題に苦しんできたという経緯があります。そこには先ほどの権限や許認可のこともありませんけれども、しかし頑張っていきたい。これは粘り強く、そして大きな声でしっかりとメッセージを送る。今回の名護市長選の結果を受けて、政府がその沿岸案を、V字案をあきらめたという報道が、新聞でもよく報道されましたが、これも私は一つの力だというふうに思っています。やっぱりそういう力を国は侮ってはいけないというふうに思います。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) 時間がありませんので、事項の2番目、本当に資料はたくさんいい資料をつけておりますので、簡単にご答弁をお願いします。 ○議長(島袋権勇君) 事項2についての答弁を求めます。政策推進部長 玉城政光君。 ◎政策推進部長(玉城政光君) それでは私の方から事項2の基地関連予算や基地関連事業について答弁いたします。この件につきましては、きのうの大城敬人議員の質問の中にもございましたので、関連して、皆様にはこの資料、一般質問資料ということでお渡ししてありますので、それをごらんになっていただきたいと思います。まず総括表として、各再編交付金の概要については1ページから10ページまで。再編交付金事業とかその他の振興事業、基地関連事業については11ページに予算、総括表が載っておりますので、ごらんいただきたいと思います。その中に平成21年度においては予定額ということで入っておりますので、お目通しをいただきたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。 ◆20番(宮城義房君) ありがとうございました。資料が非常に丁寧につくられておりますので、資料で十分理解ができます。ありがとうございます。時間がありませんので、本当ならばたくさん、もっともっと質問をして、いわゆる稲嶺市長と議論ができれば一番よかったんですが、ちょっと時間が足りないようでありますので最後に申し上げますが、確かにその振興策事業と言いますのは、大変私は必要なものだというふうに思っております。稲嶺惠一前沖縄県知事の言葉の中に、魚ではなく釣りざおをくださいと。そういうのがあります。基地関連収入、再編交付金というものは、もうできればそれ以外の財政を補えるものがあれば一番いいんですが、それがなければやはりそれを名護市が自立をするために活用していくというのも、また政治の一つのあり方じゃないかなというふうに思っております。農業や漁業、そして地域の文化、沖縄の特性を生かしていく基盤である釣りざおを私たちが得るということは絶対必要であり、そういうことがなければ自立はあり得ないというふうに思っております。政治とは理想の追求であります。しかし、現実を無視したような政治は存在しない、あり得ないというふうに思っております。これで結びます。ありがとうございました。 ○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。休 憩(午後2時3分) 再 開(午後2時11分) ○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。9番 照屋全哲君、一般質問を許します。 ◆9番(照屋全哲君) 皆さん、こんにちは。議長のお許しを得ましたので、一心の会、9番 照屋全哲、通告に従い一般質問に入っていきたいと思います。我がやんばるを見たときに、今、山々に緑がまさにまばゆいぐらいの季節になってまいりました。そこで家内孝行もあったんですけれども、自らのこの原点に戻ることで、時に心を改め、新たにすることが必要ではないか。あるいはマンネリ脱しては日々新鮮な気持ちで常に事に当たることはできないのではないかと考え、3月16日に東村に行って参りました。東村はまさに農と連携した体験交流、滞在型観光で成功している身近な村でございます。そこに引っ張られていたのも相棒でありましたけれども、やんばる翠苑とかですね。この方は沖縄市で書道なんかやって、約2,000坪ぐらいで、もう自腹で、自費というんですかね、そういうものを投入してやっていた非常にすばらしい苑をつくっておりましたけれども、またその近くではイチゴ狩りとか、慶佐次のバラ園とか、あるいはまた味処森のふくろう、これも名護の方がやっておりましたけれども、そしてつつじ祭り、私自体が植物も好きなものですから、祭り自体はちょこちょこ行っておりますけれども、向こうにテナントの中に結局地域の特産物を使っていろんな商品化されている。そういうものに興味があって行って参りました。最後は名護市内でつつじ展を見て帰って参りました。そこにはまさに地域再生を図る原点の姿があったと、私はそう感じた次第であります。さて、話は変わりますが、昨年8月衆議院選挙の後で、県内で市長選が実施され、はじめてとあって、政権交代後ですね、はじめてとあって、全国的に、そして普天間移設問題もあって大変注目を浴びた選挙でありました。名護は1996年の受け入れを表明してから今日まで、ずっと全国的に注目されている市長選でもあります。今回、変革を掲げた稲嶺進氏が当選をいたしました。まことにおめでとうございます。国民の多くが変革を期待した民主政権も最近、政治と金の問題で、あるいはまた普天間移設の問題等で支持率が、右肩下がりの状態が続いているのが現状ではないかと思っております。稲嶺市長にあっても、市民が市長に期待している民意というものを読み誤らないことを願うものであります。日本は今、まさに静かなその革命が進行している過度期に我々入るということを前回も私は申し述べたことがあります。一心の会の名づけ親は、まさに若い、これから名護を背負って立っていくであろう比嘉拓也議員がその名づけ親でもあります。動乱期に、動乱の時代にその驚くべき行動で駆けめぐった坂本龍馬のごとく育っていくことを期待して、若葉がもゆるこの3月に会派を立ち上げた次第であります。それでは通告に従い質問に入っていきます。早目に終わりたいと思います。質問の事項1 市長の施政方針から。(1)環境・健康や食・農と連携した体験・交流型、滞在型観光を推進することで新たな起業、雇用を創出する戦略的な施策を展開し、地域再生を図るとありますが、具体的な戦略をご説明願います。(2)防災について。ア 2月末に沖縄近海での地震発生、それに伴う津波警報の発令、また同日に発生した南米チリ中部沿岸地震による津波警報が翌日に発令され、名護市も2日連続で災害警戒本部を立ち上げ対応に当たるということがありました。幸いに大きな被害はなかったものの、この2日間の出来事は非常に多くの課題、教訓を残しました。とあります。具体的に課題、教訓は何であったのか説明願います。このことについては多くの議員諸公が、今回の津波、地震等について非常に関心を持ってこれまで質問をなさってきております。イ 防災については名護市地域防災計画を見直し、それに基づいて避難、救助等の警戒態勢を確立いたしますとあるが、上記アを踏まえて防災計画を見直すのか。見直すとすれば、防災計画全体を見直すことについてのご説明を願います。(3)行財政改革・開かれた市政の実現。ア 男女共同参画社会の推進等につながる施策を展開してまいりますとあります。平成20年総務省通達で、女性農業者の農業委員会への登用促進、各県及び各市町村へ通達されているかと認識しておりますが、名護市における女性農業委員の登用はなされているのかお尋ねします。これは資料提出もお願いしてあるんですけれども、いまだ出ておりません。 (議場より「出てますよ」との声あり) 出ている。私のところには出ていないが。イ 「公正・公平で透明性の高い説明責任を果たすガラス張りの市政運営」が私の基本姿勢であります。そこに私は今回非常に関心を持っておりますが、これについて多くの市民は、この姿勢に期待しているものと認識しています。そこでお尋ねします。これまでの行政事務の中で多々不透明なことが指摘されてきた部分がありますが、今後指摘された場合、情報開示を含め徹底する姿勢であるのか、ご説明を願います。(4)基地から派生する事件、事故等について、未然防止に向けた取り組みを行ってまいりますとありますが、具体的にどのような未然防止策を考えているのかお聞かせください。以上、二次質問については自席にて行います。 ○議長(島袋権勇君) 市当局の答弁を求めます。産業部長 吉元博昌君。 ◎産業部長(吉元博昌君) 質問の事項の1の市長の施政方針から。要旨の(1)の2ページにあります具体的な戦略をご説明願いますということについてお答えいたします。この件につきましては、昨日、金城善英議員にもお答えしたように、基本的な施策といたしましては地域経済の再生と雇用の創出ということで、施政方針の11ページから13ページで説明しているとおりでございますので、これからの取り組みが大事だというふうに思っております。また具体的には、名護十字路周辺には国指定天然記念物のひんぷんガジュマルをはじめ、国指定重要文化財の津嘉山酒造所、名護番所跡のフクギ群など、数多くの観光資源となり得る素材が点在していることから、まちなか観光のルート調査、研究、開発、商品化を進めてまいりたいと考えております。また本市の特産品であるゴーヤーやパイナップル、シークヮーサーなどの農産物や海に面した環境を活用した漁業など、観光客などが市内に滞在し体験することのできる資源を調査・研究し、新たな観光メニューの開発を推進するとともにこれらの案内を行うガイドの養成についても、専門家や地域の皆さんと協力をいただきながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(島袋権勇君) 企画総務部長 玉城憲君。 ◎企画総務部長(玉城憲君) 防災についてのご質問にお答えいたします。2月末の沖縄本島近海での地震及び翌日のチリ津波につきましては、2日連続で災害警戒本部を設置し対応いたしました。この2日間の対応について、各部において情報収集、広報活動、関連施設等の状況確認及び対策などの検証をしているところでございますが、多くの課題、教訓が残されたものと考えております。今回の教訓から今後の具体的な対応策といたしましては、まず全避難予定所がどのような災害発生時に対応が可能か明確にすること。2点目に、時間的に余裕のない場合の海岸線の津波一時避難ビルや高台にある広場や民間の施設等の一時避難場所を選定し、協定締結に向けた取り組み。3点目に、災害時に道路等の寸断を想定した食料品や物資の調達等を含め、備蓄品の確保。4点目に、大規模災害時については役所職員だけでは対応が困難であることから、自ら身を守る自助、地域で助け合う共助、そして公的機関の公助の輪を確立するための自主訓練実施に向けた取り組みなどでございます。次に防災計画の見直しについてのご質問にお答えいたします。平成22年度に名護市地域防災計画を見直すこととしております。今回の課題を踏まえ、出されました対応策について、すなわち津波に対しての高台の一時避難所、津波避難ビル選定及び指定に向けての協定締結の取り組み、災害全般の避難予定所を見直し災害に応じた避難予定所が開設できるようなことなどについて、今回の防災計画の中で見直しを検討していくこととしております。また沖縄県が土砂災害防止法に基づいて、名護市域において土砂災害警戒区域の指定を順次行っておりますが、それに伴い土砂災害警戒区域ごとの警戒避難体制の整備をしなくてはならないとされております。そのことについても記載していくこととなります。続きまして、女性農業委員の登用はなされているかについてのご質問にお答えいたします。名護市男女共同参画計画あい・愛プランにおいては、男女それぞれの個性や意見が幅広く反映されるよう、女性委員の登用率30%を目標として取り組んでおります。農業委員会においては、現在23人中1人女性委員が登用されており、登用率は4%という状況でございます。農業委員会は名護市農業委員会規則に基づき、選挙による委員が18人、農業協同組合、農業共済組合、土地改良区が推薦した委員がそれぞれ1人、議会が推薦した委員が2人の計23人で組織されております。現在登用されている女性員の方は、農業共済組合からの推薦でございます。委員の任期は平成23年9月30日までとなっており、次期委員の改選の際には女性農業委員が選出されるよう推薦団体の理解及び協力を求めていきたいと考えております。議会におかれましても、女性農業委員を推薦していただきますようお願い申し上げます。続きまして、情報開示についてのご質問にお答えいたします。市長は施政方針において説明責任を果たすガラス張りの市政運営を行うことが基本姿勢であり、このことを実施するためには市民への情報提供が重要であると述べております。ご質問の不透明なことを指摘された場合ということでございますが、このような指摘を受けないよう、職員の情報開示、提供についての意識改革も含め、情報公開を徹底してまいりたいと考えております。 ○議長(島袋権勇君) 政策推進部長 玉城政光君。 ◎政策推進部長(玉城政光君) それでは私の方から質問の要旨(4)の基地から派生する事件、事故等について未然防止に向けた取り組みということでお答えいたします。ご指摘の件につきましては、基地から派生する事件、事故等については米軍のなお一層の綱紀粛正を求めるとともに、再発防止対策の実施や沖縄県軍用地転用促進基地問題協議会、米軍事件・事故防止ワーキングチーム会合、名護市とキャンプ・シュワブとの連絡会議等の様々な機会をとらえ、市として関係機関にその解消策など、未然防止を強く求めてまいりたいと考えております。なお、去った3月16日23時ごろ発生した辺野古におけるひき逃げ事件については事件が大変悪質であるということから、昨日、議会終了後に早速市長が沖縄防衛局、それから外務省沖縄事務所、米国総領事館へ出向き、抗議と再発防止を訴えてきたところであります。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) 施政方針の(1)について若干質問したいと思います。文章はこう結構踊っているんですけれども、やはり今後、我が名護市をどうするかということが具体的にこれから求められてくるものだと思っております。今、空き店舗、そしてアパート等を含めて約3,000戸ぐらいがあいている。そういう中で、さらにその団塊の世代が大量に退職して、大きいお家に夫婦2人という状態が我が名護市でもかなり進んでいる。そういうものをいかに地域とマッチングした形でその施設を民泊事業とか、伊江島で成功している事例がありますけれども、そういうものをいかに今後取り入れていくかという大きなそういうものをこれから、もう遅いぐらいだと思うんですけれども、やっていかなければ我が市、名護市はまさに海洋博、そして屋我地を通ってワルミ海峡と素通りの場所になっていくんではないかと思って、この問題について聞いているところでございます。地域再生とありますけれども、例えばそこにはいろんな仕掛けがあると思うんですね。例えば、私は前からよく言っているんですけれども、その街路樹、街路樹一つとってみても、沖縄にしかないもの。そして外国から導入される木にもいっぱいいいのがあります。沖縄で咲く樹木はいっぱいあるんですよ、沖縄には。1年中花シリーズができる。クロトンしかりシークヮーサーでもいいんです、街路樹。この通りはシークヮーサー通り。花が咲く。実がなるときはどうぞ観光客の皆さん取って、自由に取ってくださいよと。クロトンも私に気づいてちょうだいよと一生懸命訴えているんですよ。これはお互いがいかに関心を持って感じるか。ハイビスカスもそうですよ。そういうもので、その名護市のまちを全部、この通りはクロトン通り、この通りはそのシークヮーサー通り、この通りは何通りという形で町を全部こうまくとですね、季節ごとにこの花が咲く時期が違いますので、年間を通じて花シリーズができるんですよ。そうしたら、名護のまちにやってくるようになると。行ってもいやしのまちとして人は当然入ってくる。入ってきたら、その受け皿、今、言ったようなその民泊事業であったり、ダイヤモンド、原石は持っているわけですから、漁業、農業を体験させる。商工会も意識改革をしないといかんですけれども、商工会を中心としながらそういうものを、やはりお年寄りが小遣いをもらえる。そういうステージづくりを、これから本当に真剣になって取り組むべきではないかと思っているわけです。こういう考えについてはどういう考えをお持ちでしょうか。 ○議長(島袋権勇君) 産業部長 吉元博昌君。 ◎産業部長(吉元博昌君) ただいまご指摘のありますように、地域と一体となったという、やっぱりそういう活動というのは大事ではないのかなというふうに思っております。今おっしゃるような形で、民泊事業もその一つではないのかなというふうには考えられます。現在、本市においては、大小様々な、要するに宿泊施設が20余りありまして、1日当たり約5,500名程度の宿泊が可能になっているというような状況もあります。そういう施設との連携、あるいはまた現在民宿なども営んでいる皆さんもおります。そういう方たちとも連携を図りながら、民泊事業をどういう形で進めていくかということについては検討していく必要があるのではないのかなと思っております。先ほど議員の方からもご指摘があったように、確かに伊江島でも観光協会が中心となって、そのような体験を含めた民泊事業を行っているということは聞いております。それから読谷村においても、これは個人的にそういう形で立ち上げてやっているというような実績を残しているというのも聞いております。そういうこと等も含めまして、名護市でどういう、そういう民泊事業ができるのかということについては、観光協会も含めて、関係する皆さんとも調整を図りながら検討する必要があるのではないのかなと思います。またそれをするためには、先ほど来ありますように、地域の皆さんの協力がぜひ必要だというふうに思っております。そういう意味では協働しながら、やっていく必要があるというふうに考えております。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 今、照屋全哲議員からもありました。素通り観光と言われて久しい我が名護市です。それをいわゆるそのまちの中にどういうふうに引き込んでくるかというためには、ここにはその引き込むだけの魅力がないといけないと思います。その魅力は、今の時代はどういうものか。観光はこれまで見るとか見せるとかというのが中心でしたけれども、これまでも話したように、今、全哲議員からもありましたようにいやしを求めるというようなこともあれば、交流ということを求める、体験ということを求めるということがあります。そういうことを交流も含めてやっていくためには、そこにある自然であったり、文化であったり、その文化財も含めて、そういうものを私たちがいかに物語をつくって、ストーリーをつくって、そのことでもって楽しんでいただくということをしないといけないかと思います。この前、敬人議員からたくさんのこの提案がありましたけれども、私たちのすぐ目の前にたくさんあります。まちのすぐ裏に名護城というすばらしいその城の跡も含めて自然がありますし、幸地川が流れているし、そして名護市が誇るガジュマルがあると。そのほかにもたくさんあります。そのガジュマルの通り、近くには程順則、そして宮城與徳、徳田球一だとか、名護市が世界に誇る文化人がいるわけですね。さらには津嘉山酒造であったり、それから碑文記にこうあるような、こう石碑ですね、歌を詠んだりだとか、とにかくたくさんこの紹介するのがあります。これを一つのそのストーリーをつくり上げて、そのことによって歌って喜んでもらえる。やっぱり先ほど言ったように、見せるとか見るとかということじゃなくて、観光はそこに住んでいる人がいいまちは訪れる人にとってもいいまちと言えると思います。私たちが本土の方のいろんな観光地に行くときにでもそういうまち、そこに住んでいる人たちが、一人一人がその誇りを持っている。そういうまちだと思います。そのようなことを私たちがこれからどのように発信できるかと。そういうことを先ほど申し上げましたように、物語、ストーリーをつくって、それをこうみんなで、みんなに知らしめていく、訴えていくというようなそのことを、これから若い人たちも含めてつくり上げていくことによって、まちの中に引き込むツールを私たちは準備していくことができるというふうに思っております。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) 私は、特に沖縄にこだわりたい部分があって、沖縄にしかない樹木類、花の咲く樹木類がいっぱいあります。やっぱり外国から導入されて、大西交番から電信柱みたいな木が実は立っているんですね。あれは本当に固いもんですから、台風なんかには非常にぽっきりと折れやすい。これが走っている車を直撃する場合もある。ああいう木は100年植えたって駄木は駄木なんです。そういうものを早目に剪定して、本当にその観光の資源としての位置づけを樹木にやってもいいんじゃないかなと思っております。そういう意味では、その既存のこれまでのその街路樹選定委員会とか答申委員会とかいっぱいありますけれども、その中身が我々はよく知らない。その辺も、今回もう本当に抜本的にそういう答申委員会とかそういうのを見直ししていく時期に来ているんじゃないかと。それをやらない限り、いつまでたっても同じこと。この話は私が議員になる前からずっと、役所の友人と名護の街路樹のあり方についてはもう20年来、そういう話し合いをやってきているんですよ。そういうことで、その辺もご検討を願いたいと思います。(1)についてはその辺で終わりたいと思います。防災についてはこれまで多くの議員が質問をやってきております。簡単に申し上げますが、名護市の場合はもうほとんど公共施設が海岸線。そこがほとんど避難場所。津波、例えば名護は沖合を震源地として地震、津波が発生したと、やってきたときには公共施設に人を集めて殺すような計画書がつくられているということですね。2月に近海で発生した、27日に発生した、6日間で816回の余震が続いているんです。沖縄気象庁に3月14日に問い合わせしたら、3月13日段階のデータとして1,050回余震が続いております。要するに、そういうことですから、こういうことはもう待ったなしかと私は思っているんです。特に、沖縄県で今、目立っているのは耐震性に問題があるピロティー構造ですよね、建物の。その建物の実態なんかが名護市は把握されているのか。把握されていなければそれでいいんです。その辺はどんなでしょうか。 ○議長(島袋権勇君) 総務課長 山里將雄君。 ◎総務課長(山里將雄君) おっしゃるとおり、ピロティー構造は地震に非常に危険であるということは新聞等々にも載っておりましたので、私もそのように今、認識しております。ただその現段階においては、名護市として市内にどれだけのピロティー構造があるのかということは、今現在は把握しておりません。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) これも防災の面から、平成22年度下水道施設事業の現地踏査の説明会の中で感じたことなんですけれども、志味屋雨水管ですか、箇所の水門、これは県管理だということなんですけれども、今回取り壊して取っ払うということなんですけれども、これこそまさに縦割り行政の弊害だと思っています。防災の面から見ると、あの地域というのは屋部川から、というのは、名護というのはもう無数にその集落、低地帯の集落に河川が走っている。2級河川が。津波が発生したときには、もう武豊議員の集落は壊滅するんじゃないかな。だから、この2級河川が、要するに名護市の背後地まで走っているわけですよ。そういう面から、むしろ防災の面から見ると整備をして水門をつくるべきだと。逆に。各集落の海からその集落に入るその水門をいざというときに備えて、99年ぶりですよね、今回の地震というのは。そういう観点からすると、防災の観点からそういうものはやはり安心して、安全で住みやすいその名護であるということを内外に発信するためにも、防災に強い名護市ということを考えた場合には、そういうものも検討をする必要があるんじゃないかと思っております。その件についてひとつ。 ○議長(島袋権勇君) 総務課長 山里將雄君。 ◎総務課長(山里將雄君) これまでいろいろお答えしてきておりますが、今回の議員のご指摘は、また違った観点からのご指摘だと思います。その沿岸部だけではなくて、河川を通してこういわゆる奥の方まで被害が及ぶんじゃないかという、そういう考え方は、これは非常に大事な考え方だと思います。堰(せき)とか水門とかが、どの程度名護市内に、いわゆるその津波があった場合に影響が及ぶであろうという範囲内で、どれぐらい水門とか堰(せき)があるのかはちょっと把握はしていないのですが、そこも防災計画の見直しに当たって、ひとつ考えるところかとは思います。今後考えていきたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) 先ほど屋部川の志味屋線ですか。ああいうことはまさに縦割り行政の弊害ですから、防災の観点から、そういう所はやはり市長にもしっかり報告して、本当に今、行政が真剣に取り組まないと、何が起こってもおかしくない。取り返しのつかないような状況にありますので、その辺は真剣に検討していただきたいと思います。次に男女共同参画社会、これについては女性が登用されていると。当時、その通達が出た段階では野党枠はあるとか、与党枠はあるとかということで、この人たちの要請をけってきた経過があろうかと思うんです。今回はそういう形で取り入れられているんで、この関係についてはこれで、この男女共同参画社会については、この男女共同参画社会も1回、私は勉強会に呼ばれて行ったんですけれども、やっぱり、例えば産婦人科の関係だったんですけれども、そこではそれぞれの固定観念があるんじゃないかなと思うんですね。例えば名護は山があって、海があって環境がいい。だからすぐ来るはずだよという発想なんですよ。だけど、医者の社会というのは何を見ているかといったら、地域の教育水準なんですよ。単身赴任なんですよ、ほとんど。単身赴任したら長期間いませんよ、そこに。その辺の男女共同参画社会に1回行って勉強会をして感じたところは、要するに既存の我々の意識の中で考えているものですから、彼らの社会というのはやっぱり自分の子どもを次の医者にしたいということがあるわけですから、ほとんど単身赴任ですよ。単身赴任したら長期間勤務するはずがないです、長期勤務を。だから短期間でこう変わっていく。だから、彼らが見ているのは名護市の教育水準。だから全部構造的に彼らには合っていません。これは余談ではありますけれども、男女共同参画社会についてはこれで終わりたいと思います。次に、公平、公正、透明性についてガラス張りの市政運営ということ。私はそこに非常に関心があって、今回の民意もかなりそこにあったんじゃないかと感じている次第です。1点お聞きしますけれども、市民目線という形、そして市民が名護市役所に入りやすい雰囲気づくりという視点から、過去、長野県の田中前知事が実践した経過がありますよね。例えば、1階に知事室を移す。そしてオープンにするという、要するに県民から見えやすいことをやったんですけれども、実際今これは、私は役所に勤務しているわけじゃないわけですから、職員が市長室にこの入りやすい雰囲気があるのか、ないのかですよ。職員が入りにくい雰囲気があれば市民は、ましてや敷居が高くて市長がこの大衆的な意識を持ったとしても、なかなかその市民は、せっかく出前市長室というアイデアも持っているわけですから、そういう考えも今後検討なさっていく余地があるのか、ないのか。要するに市長室、もう歴代の市長がずっと使ってきました。非常に入りにくいんですよ、実は。ガードが固くて。やっぱりそういうのを1階に移して変わったんだというものを、やはり考えているのか。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 今、私も朝出勤するときに、実はきのう敬人議員は3つのコースがあるというそのことがありましたけれども、役所に入ってからですね、役所に入ってからコースが3つあります。福祉事務所のところからこういうふうに入ってくるコースと、それから市民課の方から入ってきたり、それからまた上に上るコースとか。そのときには、朝みんなにおはようございますと大きな声であいさつをして、きょう一日頑張ろうなということを声をかけながら今、朝来ております。市長室は毎日ドアをあけております。中が見えるようになっています。それから私の机に向いている隣のブラインドはいつもあけております。だから、外から私が居眠りしているのか、仕事をしているのか見えるように、こう今しております。今1階の話の、そこらはまだ今これまで計画になかったわけですが、いずれにしても今、全哲議員おっしゃるように、入りやすいその形をつくらないといけないというふうに思います。そういう意味ではあの入り口も4月からの人事異動でまた少し変わりますので、もう少し入り口が広くなって入りやすい形になりますので、どうぞ皆さんも、それから市民の皆さんも含めて気楽に、ご自由に入っていただきたいと思います。そこではゴーヤー茶と、それからシークヮーサーのジュースが、待っておりますので、どうぞ気軽においでいただきたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) 公平、透明性の観点から、平成19年に自民党の岸田沖縄北方担当大臣が、北部振興策事業の執行に当たっては法令の遵守を認める発言をしております。また自治体として、国民の信頼を損なうことがあってはならないと発言しております。このことから、この際、きのうも…やっぱりいろいろあるんです、事実として。この際、市長直属の、あるいはまた外部からも入れて、この振興策、これまで行われた、全体となったら大変でしょうけれども、いろいろ問題のあった箇所等について検証チームをつくって、検証チームを立ち上げて市民にきちっと何やかんやと言われている部分については、その説明を果たして、市長になったわけですから、説明責任を果たすべきではないかと考えておりますけれども、そういう考えはおありですか。 ○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) ただいま検証チームの話がございました。きのうも、ゆでガエルの話をしましたけれども、やっぱりその中にいたら見えない、それから見失うというようなそのことがですね、よくあります。おっしゃるように、第三者の目と第三者の考えを取り入れる。そういう形で市政に反映をしていくというそのことは、私もこれまでもお話してきたように、そのことはしっかりやりたいと思っております。これは経済の方もそうです。それから農業だとか観光だとか含めて、それぞれの分野、福祉も教育もです。それぞれの分野で専門の方々、それからまた実際に子育てをやっている方々、それから学校に子どもたちを送っている方々も、当事者も含めてチームをつくって意見を取り入れる。そのような懇話会的なものもこれから採用していきたいというふうに思っております。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) これも透明性の観点から、安和公民館に包括支援センター施設があります。これは名護市がやはり運営しているセンターですよね。市民はほとんどあの端っこにですよ、この包括支援センターがあるということをほとんど知らないと思うんですね。要するに、民間にできるものは民間にと。事務全般にわたり見直すとありますけれども、同施設についても民間のノウハウを持った方々がいらっしゃるわけですから、そういう事業見直しというんですか民間に、もっと民間に委託する。そして名護市の職員は今後、いろんな見直しをする中で人をシフトしていくという形でやっていく考えはないのか、この辺の考えもよろしくお願いします。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 民間委託等に関しては、行革大綱で方針が決められております。今、地域包括支援センターを直営でやっておりますが、現時点では、それにかわる民間の活用ができるという事業所がなかなかあらわれてこないという現状もありまして直営でやっておりますが、民間にかわってできるというふうなことがあれば、民間のノウハウを活用していきたいと考えております。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) 部長の今の答弁から、要するに民間のそういうノウハウがあって、それを運営できていけるということであれば、その民間に委託していってもいいというとらえ方でいいんでしょうか。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) かわって事業を運営できる事業所が民間の方に確認できれば、そういうふうにやっていくものだというふうに、行革大綱の趣旨に沿って進めていきたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) わかりました。たくさんあってちょっと時間の配分があれだね。(4)基地から派生する事件、事故について未然防止に向けた取り組みを行ってまいりますとありますが、具体的にどのような未然防止策を考えているのかお聞かせください。要するに過去ですね、これは金武町であったんですけれども、町長が要するに、辺野古も非常に地域と友好関係の地域なんですね。金武町もキャンプ・ハンセンの事件、事故がかなり多発した時期があって、当時の吉田町長だったんですけれども、この方が要するに出向いていって、要するに沖縄の文化、習慣、そしてあなた方はアメリカを代表する外交官だよと。司令官は給料を上げなければ俺が上げるんだと言うぐらいのそのことをしながら、講話を何回も何回もやってきていますね。そういう中で事件がやはり減少しているんですよ。そういうことも、やはり今後キャンプ・シュワブという基地を抱えておりますので、市長、やはりこれ通告出して後から事故が起こっておりますので、そういう面でやはり未然防止という、抗議申し入れで終わるのか。その辺も市長の考えもお聞きしたいなと。政策推進部長でもいいですよ。 ○議長(島袋権勇君) 政策推進部長 玉城政光君。 ◎政策推進部長(玉城政光君) 米軍絡みの事件、事故防止については、やっぱりその地元と基地との友好関係というのがあれば、それは幾らか未然に防止できるものだと思っています。現に辺野古区は、キャンプ・シュワブを辺野古11班という位置づけでいろんな運動会であるとか祭り等に案内をして、いろんな行事を一緒にやってきております。そういう中で今回の事件、事故が起こったということについては大変遺憾に思っているところであります。
    ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) 次ですね、これもやはり公平、公正、透明性で問題等があった場合に情報開示をし、それがどうなっているんだということですね、役所の中にやはり負の問題を残すべきではないと私は思っているんです。そういう意味で、去年の沖縄タイムス、4月29日、「違法処理業者に許可、名護市7年気づかず」、そして「農振地域で廃棄物処理、7年間違法操業、市見逃す」ということがあるんですけれども、そういうことの背景。要するに目的と手段が違っていると思うんですね。随契を外したいことと、この手段が間違っているんじゃないのかなと思っておりますけれども、こういう問題について今どういうふうに対応しようとしているのか。これは即、例えば廃棄物の処理及び清掃に関する法律第7条第1項というのは、市長にその申請を出して許可をもらうわけですね。その辺の視点が最初の段階で狂っているんじゃないかと、間違っているんじゃないかと。要するにこの申請書類が、例えば農振ですよね。あの申請書類には分別場には農振は出てこないわけですよ。別個の所に分別場をつくり、実際にやっていたのは農振地域であったと。この書類をつくって市長に申請を出して、第7条許可をもらっているわけです。これ実際は取り消ししないといけない、上位法がありますよね。市民環境部長、企画総務部長を兼務しておりますけれども、それについてどうお考えなんですか。 ○議長(島袋権勇君) 環境衛生課長 仲宗根勤君。 ◎環境衛生課長(仲宗根勤君) 今回のその新聞報道のことについては、去年の4月でしたけれども、これは起点がですね、平成14年6月にまでさかのぼります。このことについては、当時その担当者、これは農業委員会、それから農政畜産課、これは農政係ですね、それから環境衛生課、3者で合同調査をし、なおかつそこで、口頭での変更計画をやりなさいということで、その場所については、やはり適切ではないということから、早目に撤去するよう通知されております。しかしながら、その後、その確認作業について市が十分なされていなかったということから、ついついその事務として漏れがあったと。そのときに、この廃棄物処理の一般廃棄物の許可第7条の申請については、2年ごとに更新という手続があります。その中で、名護市の人事異動に伴い、こういったその事務に関して十分な引き継ぎがされなかったということから、まずこれが1点ですね。もう一つは、申請の段階で更新の場合に前手続と同等の内容の記載の場合には、その通常の書類決裁ということになります。ただ、それはこれまでが新規の場合は現場確認と、それから土地の確認。要するに制限行為がないか。その確認もやります。しかしながら、更新の際は、同記載という場合には事務手続き上、簡素化された上でやっていた事実があります。そのことについては、その事実があった年、平成21年4月30日をもって、我々の事務処理を改めて、今後こういったことがないように、更新の際にもこういった確認事務をしていくというふうな確認をとっております。そういったことでは、不適切な処理があったということは事実であります。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) そもそも主たる目的は農振法の関係ではないんですね。その第7条許可、第7条許可なんですよ。第7条許可がなければこの清掃業務はできないわけですから、実際に。この第7条許可が、実はその許可をもらうために書類が全部入れかわったり、実際に申請している分別場の書類に農振でやっていた写真を、その申請している書類に張りつけて写真を撮って、この場所ですべてやっているんだと。だから、その申請書類そのものが虚偽の文書を出して許可をとっているわけですから、これは本来、役所は取り消さんといかん。だから、この問題については随契を外すことが目的だったかもしらんけれども、手段が間違っているんです、手段が。どういう問題が発生してくるかといったら、これはあれですよ。 ○議長(島袋権勇君) 環境衛生課長 仲宗根勤君。 ◎環境衛生課長(仲宗根勤君) 今の件は、刑事訴訟法第239条の第2項に当たるその告発義務ということが指摘されていることだと思いますが、ただ今回の場合は、書面上のその記載事項について、その更新書類においては地番が、ヤードの地番ですね。そこが前年度と同様、なおかつそこはもう通常利用していた土地ということもありまして、一部記載漏れというふうな確認ということで、業者が故意にこの作為行為があったということが確証されなかったために今回は、要するに勧告、改善勧告という処分をいたしております。その中で期限を決めて、平成21年5月31日をもってこれが解決できない場合には許可を取り消すというふうな旨を添えて、改善勧告文を出しております。したがいまして、一部不適切なということで我々は認定しておりまして、そういう対応をしております。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君。 ◆9番(照屋全哲君) 名護市廃棄物減量化推進条例ではそういう形になると思うんですけれども、上位法がありますよね。上位法に従うのが本来のあれじゃないんですか。そして…。 ○議長(島袋権勇君) 時間ですが。 ◆9番(照屋全哲君) 時間、じゃあこの件については余りまたうんぬんかんぬんしていかんですから、しっかりとこの辺は確認をして、きちっと新市長に迷惑をかけないように皆さん、スタッフはやらんといかんですよ。この関係について。以上をもちまして、照屋全哲、9番、一般質問を終わります。 ○議長(島袋権勇君) 9番 照屋全哲君の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。休 憩(午後3時14分) 再 開(午後3時23分) ○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。23番 具志堅徹君、一般質問を許します。 ◆23番(具志堅徹君) こんにちは。通告に従い一般質問を行います。忘れないうちに、最初にちょっと注文だけをつけておいてからにしたいと思いますが、きょうは米軍車両が辺野古の人々に恐怖を与えた事件が発生して、全会一致で抗議をしようということが、まず最初にきょう行われました。そのことによって時間も遅れておりますけれども、一般質問を行いたいと思います。さらに多くの議員諸公がきょうは一般質問の前に述べておるのは、文字どおり、新しい市長が誕生してよかったと。稲嶺市長、おめでとうございますということからスタートして、また比嘉忍議員が誕生したということがありました。文字どおり、市民の声を大事にして新しい市政がスタートする。一番感じているのは議員の諸公ではないかと。一般質問やその他の質疑で、この市長が答弁するというのがこの4年間、ほとんどありませんでした。部長に答弁をさせて、当然のこととして市長がやるべきだということについても部長が出てきて答弁をするというのが、これまでの4年間の状況でした。そのことを一番身近に感じているのは議員諸公だと思います。今回、本当に新しい市長を誕生させて、市長自らの声で市民に答えを出しているという稲嶺市長に、大きな激励の拍手を送りたいと思います。一緒によろしくお願いします。本当に変わったということを、私たち自身が感じたのではないかと思います。ところで、今回与野党逆転という感じのこともあったりして、つい先日、大城敬人議員もいろいろ注文もつけておりましたが、この新しい中で、つい先日の志良堂議員の一般質問の中で、これは後でやったら忘れそうだから最初に言っておくんですが、普天間基地建設移設問題については---の左翼過激派が主張しているなどという感じの発言がありました。文字どおり、これは---を何か過激集団かのような位置づけをする文言ですから、これをぜひ議会運営委員会で諮って削除してほしいということなどについて申し入れをしております。これについては、この議会が済んだら議長の計らいで行われると思いますから、そのように手配をしていただきたいと思います。議長にはよろしくお願いします。これ、アトカラシーネー、ワシリギサーナティヨ。それから、これまでの一連の質問の中で、この思考停止しているような状態があるんではないかということが感じられているのが何名かの議員からあります。今世界は、この人類は文字どおり、平和の方向に進んでいる。「核兵器廃絶せよ」、オバマ大統領がオバママジョリティーという形で今広がっていますが、オバマ大統領個人崇拝ではなしに、あの考え方、「核兵器をなくせよ」というこのことが世界の方向に今進んでいるということを、私たちは変わっているということを認識しないといけない。戦争の基地を容認したり、誘致したりする感覚はもう時代遅れだということを見ておいてほしい。それからこの宇宙のかなた、皆さん、この天井の上には宇宙があります。そこには野口飛行士が滞在しているんですよ。5カ月間。この宇宙から地球を見ている。こういう状況を私たちは認識する必要があるんじゃないかと。宇宙から地球を見て、ソ連の最初の宇宙飛行士、ガガーリンは「地球は青かった」と。水の衛星だという話もありましたが、そういうところで今、地球が平和な方向に向かっているということについて、ぜひ念頭に入れていただきたい。その中でアメリカだけが戦争準備をするし、それに追従するのが日本だということについて、私たちが見ておく必要があるということであります。そういう意味も含めて身近な問題として、市長がこの選挙中に七つの案件でこういうのを出したんですよね。これラミネートして保存しようと思って持っているんです。本当、これに基づいて何名かの議員もいろいろ振興策の話や再編交付金の話で質問もしておりましたから、それはそれとしてあるんですが、こういう多くの課題のある中で、私はあえて進市長の施政方針の中での「平和なまち名護市にするために」ということの一項を設けて、質問をしたいと。質問というよりも、一緒に頑張ろうと。協働して平和な名護市づくりのために頑張ろうということで、市長の施政方針をそのまま読み上げて、それに同意することを含めて一緒に頑張りたいと思います。ちょっと長くなりましたが、施政方針で市長は、普天間飛行場の移設先につきましては、私は今回の市長選挙で「辺野古の海に基地はつくらせない」という公約で選挙に臨み、当選することができました。これは市民投票以来、13年間の思いが今回の市長選挙で民意として一つにまとまり、明確な判断が示されたものであると理解しておりますと。「辺野古の海はもとより、陸上にも新たな基地はつくらせない」との信念をしっかり貫き、公約実現に向け、市民とともに邁進してまいりますと述べております。そして最後の方に一項加えて、名護市に新たな基地はいらないと。私の基地問題に対する基本姿勢は、「辺野古の海に新たな基地はつくらせない。名護市に新たな基地は要らない」ということを市民に約束をしてきたところであり、その信念を最後まで貫き通してまいりますと。廃弾処理や米軍ヘリコプターによる低空飛行など、発生する騒音等については市民からの連絡や航空機等騒音測定結果などに基づいて状況を確認し、沖縄防衛局等を通し、米軍等の関係機関に解消策を強く求めてまいります。また基地から派生する事件、事故等については未然防止に向けた取り組みを行ってまいりますということで、早速、きのう、市長は防衛局などに出かけて行って抗議をし、要請もしてきた。この即、行動力も含めてね、我々の議会が済んで後、きのう行ってきたということなども含めて、名護市議会は軍事基地等特別委員会で若干もたつきしながら3日、4日かかって、その陸上案反対ということでは全会一致で抗議決議をしたと、意見書を出したということについて、議会も市長を支える方向で行きたいと、行こうという思いがありますから、一緒にやりましょうと。これ手短に答えてくださいね。何かみんな大体知っているようですから。それで、この13年前はどうだったかと言ったら、これは1997年1月7日のころの辺野古での集会です。そしてこれは1月30日の辺野古の市民集会の写真です。こういうことであの当時、共産党が辺野古の公民館で集会を持つというときに、みんな入るか、入るものかとちょっと渋っていた皆さんが参加した。正月、1月に。それでこれは、それの後を継いで30日に、また市民独自でマスコミを排除してつくったと。この写真は大城敬人の提供ですが、あの当時はまじめヤテークトゥヨー、ここに大城敬人も、具志堅徹もいて、赤嶺政賢、それから嘉陽宗儀県議会議員、さらには宜野湾の知念忠二議員などもいてスタートさせた、13年前の写真です。こういう状況でスタートした辺野古の戦い。それでこれは潟原の写真なんです。水陸両用戦車がここで活動した。ここはね、これは辺野古。これ辺野古の写真。これの半分は敬人が撮影したものです。こういうことも含めて対応した。これは、こういうことが今行われているということについて認識を持っておかないと、単なる軍隊ではない。アメリカを守る軍隊でもありません。これは何というか、米軍基地と日米安全保障条約が重要だとして、アメリカの普天間の基地、県内たらい回しを押しつけようとする鳩山政権と与党幹部、アメリカの政府高官との発言は、戦後65年、米軍基地あるがゆえの筆舌に尽くしがたい犠牲と困難を強いられてきた沖縄県民の民意を今、私たちがあらわそうとして、4月25日に県民大会が開かれるということになります。普天間基地の海兵隊は日本の防衛とは関係ありません。海外での武力行使を前提とし、アメリカの権益を維持、確保するための緊急展開部隊として行動する海外遠征専門部隊、海兵隊なんです。今年はアメリカ軍の日本駐留などを定めた日米安全保障条約が1960年に改定されて50年の節目の年。世界ではこの半世紀で軍事同盟のもとにある国が、国連加盟国の中で53%から16%、そういう世界人口の67%から16%に減り、非同盟、非軍事が大きな流れとなっている。日米安保は50年以上も前の米ソ冷戦構造を前提にしてつくり上げられたもので、冷戦は終結して20年がたち、東アジアの国際環境も大きく変わってきているという。世界の状況と合わせて見ておいてほしいということであります。では、きょうは特別にその他のいろんなこの方針のたくさんある中で、1項だけ設けて質問をしていきたいと思います。2番目に、稲嶺ススムの市政変革七つの柱と、ススムのプラス1からということでの質問です。稲嶺市長は市長選挙の公約「稲嶺ススムの市政変革七つの柱とプラス1」の一つの柱として「医療・福祉」を掲げ、「高齢者の医療・福祉の充実」に取り組むことを明らかにしました。これを全面的に支持する立場で、支える立場から質問をしたい。名護市内の社会福祉法人翠泉会の在宅複合型施設羽地苑の現状の認識と、市として対応している状況をお聞きしたい。これは2009年3月現在、社会福祉法人翠泉会羽地苑、以下羽地苑と言いますが、において、理事長の玉城氏が園長、施設長及び事務長を兼務し、羽地苑の運営管理の権限を独占し、氏自身が行為者となったパワーハラスメント、氏の部下による利用者への虐待行為、氏による職員の人権無視行為、不当労働行為が日常化し、職員同士が分断され、介護事業所としての職場環境が破壊されております。2007年に結成された労働組合として、名護市介護長寿課、県福祉保健部、沖縄県運営適正化委員会に羽地苑正常化の指導を要請したところですが、事態は一向に改善されないばかりか、悪化しつつあります。職場の状況に耐え切れず退職者が相次ぎ、心の病に陥り、精神神経科を受診するまでになっております。正規の資格を持った介護士などは首切って、この資格のないものを採用する。こんな状況が今進んでいる。いろんなのがあります。これは市当局にも、そして議会にも陳情書が出されて、相当の資料がありますから、この質問が済んで後は民生教育委員会の皆さんに付託されますから、民生教育委員会ではぜひこのことについて真剣に論議もしていただきたい。こういうことを申し上げておきたいと思います。この件については、副議長の屋比久稔議員も質問をしておりますが、そういうことも合わせて、ぜひみんなで注目して成り行きを見ていただきたいと。今回、全日本建設交運一般労働組合沖縄県本部保育支部羽地苑分会は、名護市長に対して「社会福祉法人翠泉会『羽地苑』に関する要望書」、それから名護市議会議長に対して「社会福祉法人翠泉会『羽地苑』に関する陳情書」を提出しております。そういうことに基づいて届いていると思いますから、項目だけ挙げてまず質問をしておきます。羽地苑の運営管理について、羽地苑の現状は介護事業所として、法に照らして適正だと考えるか。玉城理事長の3つの職務の兼務をどう考えるかと。理事長であり、施設長であり事務長、1人で占めているということですね。玉城氏の言動が社会福祉法人の理事長として適切だと考えるかと。労働組合及び過半数の職員の理事長解任の要求についてどう考えるか。報告では29名中17名が署名をしているというようなことがあります。1年間に2回も労働審判が行われている事態をどう見るか。この労働審判など等については、民生教育委員会あてに資料が届けられておりますから、事細かくありますので、ぜひ委員の皆さんには目を通していただきたい。それから羽地苑の利用者への虐待行為について、元職員、これは名前を言っていいのかといって僕は心配していたんですが、構わないという話もあったりして気にしてはいるんですが、儀間さんという方が沖縄県適正化委員会の陳情書によると、2009年12月25日、名護市介護長寿課から羽地苑に事実確認をしに行ったと。そこでこの前川という職員に話を聞いて指導もした。2010年1月8日、羽地苑から改善計画書が提出され、1月13日、名護市は羽地苑から提出された報告書と改善計画書とともに県庁へ報告文書を提出されるということについてありますから、これについては担当課の職員も目を通していると思いますから、よろしくお願いします。一つ項目として、市介護長寿課は前川職員に対してどういう指導をしたのか。虐待の行為、事実を認めたのか。虐待行為を認めたとすると、羽地苑はいかなる処分をしたのかと。羽地苑からいかなる報告書と改善計画書が提出されたのか。名護市から沖縄県へいかなる報告文書が提出されたのかというようなことであります。それで、在宅介護支援センターの委託問題についてということで、ちょっとメモしてありますけれども、社会福祉法人翠泉会羽地苑は、名護市在宅介護支援センターに委託されています。これは名護市在宅介護支援センター運営事業実施要綱の第3条、この事業の実施主体は名護市とする。ただし事業の全部、又は一部を適切な事業運営が確保できると認められる地方公共団体、社会福祉法人、医療法人等に委託することができるということになっております。名護市では羽地苑以外に宮里病院やかりゆしぬ村、二見の里などが委託されており、県からの補助金も出されております。この在宅介護支援センターは老人福祉法の第20条の7の2に基づき設置されるものですと。この事業は当然に、老人福祉法の理念に基づき実施されなければなりません。老人福祉法は第2条で、老人は多年にわたり社会の進展に寄与してきたものとして、かつ、豊富な知識と経験を有するものとして敬愛をされるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとするとしております。第4条で、国及び地方公共団体は老人の福祉を増進する責務を有する。2項で、国及び地方公共団体は、老人の福祉に関係のある施策を講ずるに当たっては、その施策を通じて前2条に規定する基本的理念が具現されるように配慮しなければならない。3項では、老人の生活に直接影響を及ぼす事業を営むものは、その事業の運営に当たっては、老人の福祉が増進されるように努めなければならないとしております。こういうことで項目で、この羽地苑の在宅介護支援センターは名護市からも補助金という形で税金が投入されております。その運営は適切だと考えているのか。運営と管理を正常化することが必要だと考えるがどうかと。これなどについて、これは国、県の指導など等もあって、まれに見る施設だということで、前の名護の職員であった宮城金徳さんが財産をつぎ込んでスタートさせたけれども、文字どおり二転三転して経営者が変わって、この変わってくるたびにだんだん悪くなっているという状態で、今最も悪いというんで裁判が起こされている経過があります。そういうことも含めて、これは県の責任だから名護市は知りませんとか、あるいは施設の管理だから指導できないとかいうことではなしに、積極的にこれをきちっと受け止めて、こういう状況を解消して、この法律にもあるようにお年寄りを大事にする状況をつくり上げていただきたいと思います。たくさんありますから、さっと。あと項目だけ上げます。3 辺野古漁港について。辺野古漁港は基地建設にかかわって、辺野古の漁港を移設するという話がありました。その調査、調整はどのようになっているのか。現在の状況をお聞かせください。4項目に、久辺三区の下水処理については、アメリカ軍の8,000名余の軍隊のくそ、小便まで名護市民が請け負うということになって、これはとんでもないという話を前にしたんですが、現在基地建設のかかわりでそれが変化が起こっているのかなと思うんですが、どのような形で今調査が進んでいるのか。現況をお聞かせください。それから5番目に、保育所の民営化について。これもどなたか質問がありましたが、市立保育所の民営化に関して、年次計画で全部なくするという計画があったようですけれども、これはとんでもないと。市長も新しくかわって、保母の皆さん、そして父兄の皆さんの声も聞いて、今、久志保育所では小休止、中断しております。その後の今後の計画についても、やはりきちっと見直す必要があるのではないのかと思います。6項目に、まちなか市営住宅について。これについては何度も話しているんですが、大東区代議員会では全会一致で反対決議をしたこの市営住宅なんです。それが説明も不十分の中で強行してきた。前の市長ですから、それもまたそれなりに聞いていただきたいんですが、強行してきて、今、工事が始まってパイルが打たれています。9階建ての予定が8階建てになりました。それをこの駐車場、3階の駐車場をなくすると7階建てに下がります。そのことについて、今からだったらまだ間に合うということで、1階切り下げてはどうかと。駐車場の台数なんですが、これ36台であります。その36台の駐車料金は居住者から取るということですから、この居住者が周辺に駐車ができればいいわけで、2階、3階からこのしょっちゅう煙、ばい煙をまき散らすような状況では、地域住民にとっても迷惑だということで、下におろす。そういうことについてどうなのかと。駐車料金はどういう予定になっているかと。周辺に今現在、私駐車場があります。その活用についてお聞かせください。活用を考えてはいないか。さらに近くに駐車スペースが確保できる用地があります。その確保について検討してはどうかと。それから、年間のこのエレベーター、7階、8階ですから、エレベーターの年間管理費がどのくらいかかるのかということなどについて質問をして、二次質問はとりわけ何というか、自席で羽地苑のことを中心に聞きたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(島袋権勇君) お諮りいたします。定刻4時に12分前でございますが、23番 具志堅徹君の一般質問が終了するまで時間を延長することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、そのように決定されました。 市当局の答弁を求めます。市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 私の施政方針に述べていることを、具志堅徹議員が読み上げて皆さん、きょう傍聴の皆さんにもご紹介をいただきました。そのことについてしっかりと信念を持って貫き通していきたいと思います。それから県民大会が予定されていることについては、たくさんの市民が参加できるように、実行委員会など結成をする中でその対応を考えてまいりたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) それでは質問事項2の要旨(1)から順にお答えいたします。まず羽地苑の運営管理についてでございますが、介護事業所として法に照らしてどうかというふうなご質問でありますが、介護保険法の観点からいたしますと、介護サービスに対して介護給付費の不正受給等、不適であるとの事実はなく、介護事業としては適切に行われているというふうに判断をいたしております。それから理事長の3つの職務、それから理事長の言動と社会福祉法人としてのご質問でございますが、先ほどその市に関係ないとかというふうな発言にならないようにという、くぎを刺されておりますが、基本的には社会福祉法人に関しては、社会福祉法において指導等ができるのは国や県ということになっておりまして、名護市がそういうことで公式にはかかわれないというふうな判断をしているところでございます。しかし、通常、理事長に対して、私の立場からそういうふうなごたごたの中から、利用者のサービスの低下にはつながらないように十分その配慮をしていただきたい旨の話は常々行ってきているところでございます。それからエとオに関しましても、労働組合をはじめ、労使間の問題であるというふうに考えておりまして、それに関しましてもサービスの低下につながるようなことのないように、苑に対しては常々口頭で申し上げてきているところでございます。それから利用者の虐待についてでございますが、まずアにつきましては平成21年12月25日、虐待を行った者へ口頭注意を行っております。その前に虐待があった旨の報告が苑の方から市の方にありまして、それに伴って一緒にその改善計画であったり、研修計画が提出されております。次に虐待の行為、事実を認めたかということでございますが、平成22年1月7日付け、羽地苑施設長名で報告がありますが、それにつきましては当介護施設のショートステイにおいて、虐待行為につながりかねない行為があったと考えます。特に1人の職員が特定されております。と施設における利用者への虐待について報告がございました。次、ウでございますが、どういう処分をしたかということでございます。処分につきましては、羽地苑からの報告によりますと、当該職員への注意指導につきましては平成21年12月25日、平成22年1月26日、平成22年2月23日、注意指導を行っている旨の報告があります。それから処分に関しましては、平成22年2月26日付けで減給処分をしたという報告がございます。それからエでございますが、報告書と改善計画書が提出されたかという件につきましては、平成22年1月7日付けでありますが、虐待の報告と虐待防止等研修計画が提出されております。オにつきましては名護市から沖縄県への文書でございますが、虐待についての報告を受けまして、調査をいたしまして平成22年1月12日、県の方に報告を行っております。沖縄県福祉保健部高齢者福祉介護課長へ報告いたしました。続きまして3の在宅介護支援センター委託問題についてでございますが、在宅介護支援センターは議員おっしゃるように、4カ所の事業所に委託してあります。在宅支援連絡会を毎月開催しておりまして、4カ所から担当者と、それから市の地域包括支援センターの職員が毎月1回、実績の報告であったり、懇願事例の検討など話し合っております。実績報告書の提出がありまして、それをチェックいたしまして、適切に運営をされているというふうな判断のもとで委託費を出しているという状況にございます。したがいまして、イにつきましては正常な、在宅介護支援センターの正常な運営だと判断いたしておりますので、そのように考えます。 ○議長(島袋権勇君) 産業部長 吉元博昌君。 ◎産業部長(吉元博昌君) 質問の事項の3 辺野古漁港について。要旨の(1)についてお答えいたします。辺野古漁港の移設につきましては、地元要望事項として取り上げられたことから、今年度に再編交付金を利用して移設に関する基本構想策定業務を予定しておりました。しかし、その後地元の意向を確認したところ、移設については現時点では困難であるということ等がございまして、私どもといたしましては、地元の意向を重視し、平成21年度の予算で計上しております辺野古漁港移設に関する予算は減額をしていきたいと考えております。それについては追加議案として補正で上げたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(島袋権勇君) 水道部長 具志堅満昭君。 ◎水道部長(具志堅満昭君) 久辺三区の下水道事業についてお答えいたします。これまで今議会において、久辺三区において下水道事業を実施するに当たっての三つの条件と、この地域で想定できる下水道事業の三つのパターンについて提示をいたしました。現在進めている久辺三区下水道整備基本構想等策定事業では、それぞれの三つのパターンにおけるこの整備費と維持管理費の概算を出しているところで、今月末には終了する予定です。今後はその成果を十分に検証し、また地元にも計画説明を行い、三つのパターンは、それぞれにおいて下水道事業を実施するに当たっての三つの条件をどの程度整えられるかどうかが大きな課題となります。財源の捻出方法、地域住民との合意形成、関係省庁や関係機関との調整など、この地域においてどのような形なら下水道経営が成立するのかどうか。その分岐点、そういったものを検証していきたいというふうに思います。 ○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) それでは質問の事項5 保育所の民営化についてということに答弁させていただきます。市立保育所の運営につきましては、全園民営化するという方針を平成13年2月5日に庁議決定をしております。それで平成17年度から平成19年度にかけては、3園の民営化を実施してまいりました。久志保育所の民営化ということにつきましては、保育環境の維持・向上、当該保育所が抱える課題への対応を目指し、現在保護者に対する説明を行っておりますけれども、今後とも保護者及び関係者との合意形成を図りつつ進めてまいりたいと考えております。他の保育所につきましても、保育環境の維持・向上やそれぞれの園が抱える課題、保護者ニーズを把握し、その内容について保護者及び関係者との合意形成を図りつつ進めてまいりたいと考えているところであります。 ○議長(島袋権勇君) 建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) それでは事項の6 まちなか市営住宅について。(1)のア、イ、ウ、エについてお答えいたします。まちなか市営住宅の階数、建物については、当初2階と3階に駐車場を配置した9階建てで計画をしておりましたが、排気ガス問題等の懸案事項へできる限りの対応としまして、駐車場となる3階部分の1層分をなくし、8階建てで附帯駐車場台数36台に変更しているところであります。さらに階層を1層減らして7階建てに変更ということにつきましては、本事業の規模として鉄筋コンクリートづくり、8階建て、56戸で事業採択を受けているところであり、また、くい基礎も含め、建物の構造計算を8階建てで行っております。またそのくい工事も既に完了しております。このようなことも含めて、現状の計画で推進することにご理解をいただきたいと思います。イについてお答えいたします。駐車場料金につきましては、当該まちなか市営住宅近傍同士の民間賃貸住宅駐車場料金及び有料駐車場の料金を調査した上で、公営住宅の意義も踏まえ駐車場料金を算定してまいります。ウについてお答えします。まちなか市営住宅周辺300メートル圏内において、駐車スペースの実態調査、これは平成20年の3月時点で調査しております。では、民間駐車場で約363台が駐車可能であり、そのうちの約46台分が空きスペースとなっていることから、1世帯当たりの複数台所有の世帯においては、民間活用も行うことで相乗効果が図れるものと考えています。また別の敷地での新たな附帯駐車場の確保につきましては、本工事の工事費は平成20年度予算であり、平成22年度以降の新たな支出負担行為については、補助金が交付されないことから財源確保が困難な状況であります。休憩お願いします。 ○議長(島袋権勇君) 暫時休憩いたします。休 憩(午後4時3分) 再 開(午後4時4分) ○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 休憩中に申し上げましたとおり、経緯の中で、そのことについては断念したいきさつもありますので、ご理解いただきたいと思います。エについてお答えいたします。エレベーターの年間管理費につきましては、現在、宮里市営住宅で2機のエレベーターを管理しておりますが、1機当たりの保守点検料として3万1,500円で、年間37万8,000円の管理費となっており、まちなか市営住宅についても同等額の管理費が必要となると考えているところでございます。 ○議長(島袋権勇君) 23番 具志堅徹君。 ◆23番(具志堅徹君) 再質問を行います。羽地苑の関係で、施設長から名護市長に施設における利用者への虐待についてという報告がなされております。この報告を見る限りにおいては、穏便にいろいろ進められているような感じになっていて、これを読んだだけでは何でもないなという感じになっていますね。今回の調査の結果、当介護施設のショートステイにおいて、別紙のとおり虐待行為につながりかねない行為があったと考えますと。特に1人の職員が特定されておりますと。したがいまして、虐待を防止するため、虐待に対する認識、考え方や認知症全般について、全職員の理解を深める必要があると思いますと。今回のような事態に対しまして、利用者及びその家族、または名護市及び県当局に対して深くおわび申し上げ、再発防止に総力を挙げて取り組む覚悟でございますというような形で調査報告がなされていて、対応策などもあるんですが、いわゆる県の指導にゆだねるような形。名護市は県がやっているから、あんまりその深入りはしないで、その報告にそのままのっとっているというのが続いているために、今、ますます悪くなっているという状況が起こっているのは、ちょっと休憩して。議長。 ○議長(島袋権勇君) 暫時休憩いたします。休 憩(午後4時7分) 再 開(午後4時8分) ○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。23番 具志堅徹君。 ◆23番(具志堅徹君) 今ちょっと休憩中に話したんですが、文字どおり、今の理事長は4代目か5代目ぐらいになっているんだと思うんですが、スタートしたときからいろいろと、このスタートの段階のこの理事は財産乗っ取られた形になって、暴力団もかかわって、それが二転三転して今の理事長になっているんですが、これが理事長であり、施設長であり、事務長である。もう一切合財権力が集中していて、パワーハラスメントからいろんなのが起こっているわけよね。そういうことだからこそ、職員が虐待行為をしても見逃すというような形になっている。そういうことについて認識をどの程度しているのかお聞きしたい。これは副市長、この際、羽地の関係もありますから、あなたの方から今のような状態は、あなた自身も福祉事務所の関係もあって対応しているから様子わかると思うので、このような状態は見逃せないという立場に立ってほしいというのが思いなんですよ。その辺について指導をきちっとするということで、お考えを聞かせていただきたいと。よろしくお願いします。 ○議長(島袋権勇君) 副市長 親川敬君。 ◎副市長(親川敬君) 法的な権限があるかどうか別にしてですね、そこは私は屋比久議員の一般質問にもお答えしました。当然だと思いますけれども、介護の施設で働く職員の皆さんというのは、物すごい情熱を持っていらっしゃる。そういう情熱でもって働いていると。私はかつて福祉にいるときには、そういう思いをたくさんさせられました。また高齢者についても、これは今の沖縄を築き上げた、そういう高齢者の皆さんには尊厳ある介護サービスが当然として受けられるべきだというふうな基本的な姿勢を持っております。福祉部とどういう対応ができるかということでの相談をすると申し上げましたけれども、私は要請書、組合の方から出ている要請書、それと労働審判の文書については、文書として目を通して、何が起こっているか文書上では理解をしております。できるだけ早目に、時期はちょっとお約束はできませんけれども、副市長として現場で何が起きているのかということの確認は、ぜひ現場に赴いてやっていきたいと思っています。 ○議長(島袋権勇君) 23番 具志堅徹君。 ◆23番(具志堅徹君) 今、副市長が現場に赴いて、きちっと確認をしていきたいということですが、非常に大事なことだと思うんです。ややもすると、もう施設任せ、県任せという形で市の責任を何か軽くするようなことがあってはならない。さっきもちょっと触れたんですが、資格者が排除されて無資格者が配置されるという。そこで事故が発生していることがあります。議長、ちょっと休憩して。 ○議長(島袋権勇君) 暫時休憩いたします。休 憩(午後4時11分) 再 開(午後4時13分) ○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。23番 具志堅徹君。 ◆23番(具志堅徹君) 今そういうことで、本当に事故が発生しないうちに対応していただきたい。そして向こうの調査報告との関係で、虐待防止などの研修計画というのがあって、12月、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、また11月、1年間の各月ごとの研修内容があるんですが、12月に高齢者虐待について法律等の事例の施設内研修がありました。そこで1月の研修で、認知症について外部講師を招聘(しょうへい)するということになっています。3月にも認知症について、基本的学習で外部講師を招聘(しょうへい)するという報告があるんですが、この1月、3月の外部講師を招聘した研修内容、学習内容、どなたがこられたのか。当局で関知しているかどうかということについて担当部長、おわかりであれば。わからなければ後で調べて報告してもいいんですが、よろしくお願いします。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 研修実施についてでございますが、羽地苑長からの報告によりますと、平成21年12月25日に施設内研修、羽地苑ショートステイ課長が講師になって研修を行っております。それから平成22年1月25日には、これも施設内研修ということで宮里病院長に来ていただいて研修を実施したとの報告になっております。 ○議長(島袋権勇君) 23番 具志堅徹君。 ◆23番(具志堅徹君) こういう状況で建設的な方向で対応していくということは大事なんですが、この大事なこともかかわって、やはりこの皆さんの思い、この報告書を見るだけでも大変な状況であります。陳情書にきちっと書かれていますから、ここで細かく申し上げませんけれども、項目のかかわりについて一つ一つちょっと聞きたいんですが、羽地苑の現状は適切だという、国や県の指導ということで適切だということについて、私は今のような状態は適切ではないなという思いがあってね、副市長にぜひチェックしてほしいということなんですが、この適切ということについて私はちょっと気になるものですから、指摘をして、きちっと調べてほしいと。あと理事長が施設長、事務長という職務を兼務していることについてはどうなのか。その他の施設でそういうことがあるのか。聞かせてください。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 介護事業が適切かどうかという観点からお答えいたしております。国、県がよろしいので適切だということではなくて、社会福祉法人に関しましては監査であるとか、指導であるとかというのは国、県の役割になっていると。社会福祉法の中でそういう位置づけがされているということを申し上げております。介護保険法のサービスの観点から、特にそのサービスが不適切に行われているとか、それからサービス料の不正受給であるとかという観点からはありませんので、適切ではないかというふうに判断しているというふうにお答えしたところであります。それから三つの職務を兼務しているということに関しましては、一般的には考えにくい話かもしれませんが、それも先ほどから申し上げているとおり、社会福祉法人としての対応になっておりますので、それが市の方でどうのこうのということには、難しいんじゃないかなという観点で申し上げているところです。 ○議長(島袋権勇君) 23番 具志堅徹君。 ◆23番(具志堅徹君) 一般的という形で処理されても、その権力を集中して対応するというのは普通ではないと。しかも、そのもとにいる部下たち、温存されている、いわゆる区別、差別して優遇されている皆さんと、資格を持ってきちんとこの医学的な、医療的な感覚を持った資格者がいるのに、その資格者を排除する形で、資格のない者たちが優遇されて、賃金の差別もあるということなどが生まれているのは、この事務長であり、施設長であり、理事長。そこに対して理事会というのがあるんですが、この理事会が機能していないのではないかと。その理事会の運営がまともに行われているかどうかについてのチェックが不十分ではないかということについて、他の理事からの話をどの程度掌握しているのか。そこについてお聞かせください。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 先ほどから社会福祉法人に関しての市の方でどこまでできるかというところになっておりますが、社会福祉法人を認可するのは県でございまして、それを指導するにつきましても法律上、県ということになっておりますので、県にはそういう審査をする専門の職員等々も配置されていると理解しております。市の方は社会福祉法人に関するそのノウハウ等もございません。そういうことから市の方では、なかなかその法律上の問題ではありますが、そういう対応をできていないということでございます。理事の中からその意見を聞いたかというふうな趣旨だったと思いますが、特にその理事の皆さんと接触をしてどうのこうのということは今やっておりません。 ○議長(島袋権勇君) 23番 具志堅徹君。 ◆23番(具志堅徹君) 理事の皆さん、もうほとんど参加しない。毎月一遍、連絡会で開かれて報告されるということになっていますが、事務的な処理で処理されていて、理事の皆さんはほとんどかかわっていないというのが現状ではないかと。そのことについてきちっとやっぱり理事の皆さんにもちゃんと調査をすると。沖縄県の運営適正化委員会、この羽地苑正常化についての指導を要請したということですが、向こうは行って指導をするといっても、この施設に直接ということもあるかもしれませんが、それよりも名護市で、名護市で向こうの苑についてちゃんとチェックしなさいよという。県は名護市にチェックしなさいという形で、直接このやるかやらないかという話はどうなのかという、そういう仕組み。県と名護市がその苑に対する指導や助言はどのような形で進められているか聞かせてください。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 先ほどから申し上げているように、社会福祉法人に対する監査であったり、指導であったり、そういうかかわりは県の方がすべてやります。したがいまして、名護市の方に、名護市を経由してどうするという状況にはなっていないというふうに理解しております。 ○議長(島袋権勇君) 23番 具志堅徹君。 ◆23番(具志堅徹君) そういうことで、やっぱり県がやることだから、社会福祉法人だから、その両方にお任せして、名護市は関知しないというんでは、その職員も利用者もほとんど名護市の皆さんが中心で、直接かかわっていて、こういういろんなパワーハラスメントや、セクハラや、その他虐待行為があるというんで職員が訴えて、労働行為など等も含めて訴えて裁判出す。その裁判の命令も聞かないという、無視するというこういう状況にあるということなどが、きちっとやっぱり行政指導ということでやらないとまずいと。だから、裁判の結果を尊重しないということになれば、もう無法地帯ですよ。その辺について、裁判所の結果についてちゃんと受け止めて対応しなさいということを、本当に今、市長の方針の七つの中の一つとして、お年寄りの尊厳、命を大事にすることとのかかわりで言っても、市民が直接かかわっている。直接被害者も出ている。そういうことについてやっぱりね、法を尊重することからしても大事ではないか。その辺についてはぜひもう一度お答えいただきたいし、これは部長や副市長でもぜひね、この尊厳とのかかわりできちっと受け止めてほしいんですが、どうお考えですか。 ○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 法令遵守というのは当然のことだと思います。法令の審判が下って、それに従わないということになりますと法令違反になりますので、これは社会福祉法の中で、命令に従わないときは所轄長は当該社会福祉法人に対し期間を定めて、業務の全部、又は一部の停止を命じることなんかもできますので、もしそういう状況の場合は県の方がいち早く動くものだというふうに理解しております。先ほどから県の方が、県の方がという答えをいたしておりますが、それは法律上そういうことになっておりまして、名護市が何もしないということでは決してございませんので、名護市も状況をしっかり把握して、サービスの低下につながらないような対応はしっかりその苑の方にも働きかけてきているところでございますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(島袋権勇君) 副市長 親川敬君。 ◎副市長(親川敬君) 今、法律的な法律遵守の話で、名護市の権限として何ができるかということについては、今、部長がお答えしたとおりだと思います。ただ、やっぱり同じ名護市の高齢者の福祉をサービスをする。役所もそういう意味ではサービスの責任者であります。法人の皆さん、法人で働いている皆さんについても、やっぱり高齢者の尊厳を守ったサービスを提供する、私はメンバーだと思っています。そういうことが適正に行われるように、そういう立場で、ぜひ先ほども言いましたけれども、この施設を訪問して、どういう状況にあるのか確認をしていきたいと思っています。 ○議長(島袋権勇君) 23番 具志堅徹君。 ◆23番(具志堅徹君) 今、副市長、部長が機械的な法律的なことだけではなしに、市民としてこれまで長年支えてきた先輩たち、本当に大事に扱えるようなね、介護士のまじめな皆さんたちがいるわけで、その皆さんが本当に喜んで働けるような職場にするということが大事なんだ。そのことによってお年寄りが大事にされる。そのお年寄りが大事にされるということを目指して、市もそのように目配りをしていただくということをしていただければ、また職場でも、そしてお年寄りたちも安心して過ごせるんじゃないかということを思っています。今、副市長、部長の答弁と合わせて、市長の福祉にかかわることなど等も含めて、ぜひ対応していただきたいと。時間になりましたから終わります。 ○議長(島袋権勇君) 23番 具志堅徹君の一般質問を終わります。本日は、これにて散会いたします。お疲れさまでした。散 会(午後4時28分)...