平成22年第158回名護市定例会第158回
名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────┐│招 集 年 月
日│ 平成22年3月8日 月曜日 午前10時 │├─────────┼───────────────────────────┤│招 集 の 場
所│ 名 護 市 議 会 議 場 │├─────────┼───────────────────────────┤│開
議│ 平成22年3月19日 金曜日 午前10時6分 │├─────────┼───────────────────────────┤│散
会│ 平成22年3月19日 金曜日 午後4時28分 │└─────────┴───────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出 席 26名 欠 席 1名┌────┬─────────┬───┬────┬─────────┬───
┐│議席番号│ 氏 名 │出
欠│議席番号│ 氏 名 │出 欠│├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 1 │比 嘉 拓 也 君│ 出 │ 15 │荻 堂 盛 光 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 2 │岸 本 直 也 君│ 出 │ 16 │玉 城 健 一 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 3 │比 嘉 忍 君│ 出 │ 17 │神 山 敏 雄 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 4 │志良堂 清 則 君│ 出 │ 18 │長 山 隆 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 5 │岸 本 洋 平 君│ 出 │ 19 │宮 城 弘 子 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 6 │東恩納 琢 磨 君│ 出 │ 20 │宮 城 義 房 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 7 │仲 村 善 幸 君│ 出 │ 21 │渡具知 武 宏 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 8 │長 山 一 則 君│ 欠 │ 22 │島 袋 権 勇 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 9 │照 屋 全 哲 君│ 出 │ 23 │具志堅 徹 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 10 │渡具知 武 豊 君│ 出 │ 24 │比 嘉 祐 一 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 11 │大 城 勝 章 君│ 出 │ 25 │小 濱 守 男 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 12 │金 城 善 英 君│ 出 │ 26 │屋比久 稔 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 13 │大 城 秀 樹 君│ 出 │ 27 │大 城 敬 人 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 14 │神 山 正 樹 君
│ 出 │ │ │ │└────┴─────────┴───┴────┴─────────┴───┘ 署名議員 11番 大城勝章君 12番 金城善英君 議事日程 別紙のとおり 会議に付した事件 別紙のとおり 会議の結果 別紙のとおり法第121条による出席者 市 長 稲 嶺 進 君 副市長 親 川 敬 君 企画総務部長 玉 城 憲 君 政策推進部長 玉 城 政 光 君 市民環境部長 〃 健康福祉部長 宮 城 秀 樹 君 産 業 部 長 吉 元 博 昌 君 建 設 部 長 比 嘉 富士雄 君 水 道 部 長 具志堅 満 昭 君 消 防 長 比 嘉 實 三 君 総 務 課 長 山 里 將 雄 君 環境衛生課長 仲宗根 勤 君 教育長 比 嘉 恵 一 君 教 育 次 長 中 本 正 泰 君 学校教育課長 渡具知 武 美 君
議会事務局出席者 事 務 局 長 我那覇 宗 克 君 次 長 岸 本 健 伸 君 議 事 係 長 安 里 順 君 議 事 係 新 城 貴 盛 君 庶 務 係 渡久地 樹 君 臨 時 職 員 岸 本 善 也 君
○議長(島袋権勇君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時7分)
再 開(午前10時22分)
○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。27番 大城敬人君。
◆27番(大城敬人君) 私は、今回の事件、事故については軍特委員会でまとめた文言でも言われているとおり、これから提案される文言のとおり、この間に頻発しているんですね、飲酒運転とかそういったのが。まさに綱紀の緩みとしか言いようのない、あるいは私は自分なりに占領意識丸出しだというふうに理解しています。そこで、この問題は火急な問題である、緊急な問題である。死亡事故など最悪な事態、そういう事故が発生する前にも、未然に、やっぱり我々は米軍に対して警鐘を鳴らす、そういうことが議会としては生命、財産を守るという立場で求められているんじゃないだろうかと。これは議論は議論として、議会運営委員会が議事日程を変更しないというのは私は理解しています。議事日程の変更という点については、期間の問題です。29日で終わらすということについては私も同感です。これは全く異論はありません。そうでもしないと先ほどの運営委員長から報告があった懸念があると思います。したがって29日の変更をせずに、24日、25日の質疑の問題も含めて、私は日程を変更し、さらに日々の日程については過去の例のように議会の定刻を延長することは常時やっていることであるだけに、それだけのことをやる問題じゃないだろうかと。そういう点からして、私は一部日程を議運で変更された上で、この執行を30日に行うということについては反対であり、この日程変更に基づいて、いわゆる議会の開会中に日程をとってもらうということについて、動議を提出したいと思います。
○議長(島袋権勇君) ただいまの大城敬人議員の動議に賛同する議員は起立をお願いいたします。 (起立なし) 起立ないようでございます。ただいまの動議に対しましては、所定の賛同者がおりませんので否決されました。 お諮りいたします。お手元に配付してありますように、意見書案1件、決議案1件が提出されております。この際、日程追加第2号、第1 意見書案第2号、第2 決議案第2号の2件を日程に追加し、先に審議したいと思いますがご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、このように決定されました。 お諮りいたします。意見書案第2号及び決議案第2号については、説明者が同一でありますので一括して説明することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、そのように決定されました。 意見書案第2号 米軍人によるひき逃げ事件に対する意見書(案)について、決議案第2号 米軍人によるひき逃げ事件に対する抗議決議(案)について、提出者より趣旨説明を求めます。
軍事基地等対策特別委員会委員長 渡具知武宏君。
◎
軍事基地等対策特別委員会委員長(渡具知武宏君) ご苦労さまです。それでは意見書案、決議案、読み上げて提案をさせていただきます。
△意見書案第2号 米軍人によるひき逃げ事件に対する意見書(案) 上記の意見書案を別紙のとおり提出します。平成22年3月19日
名護市議会議長 島 袋 権 勇 殿提出者
名護市議会議員
渡具知 武 宏 志良堂 清 則 岸 本 直 也
比 嘉 忍 岸 本 洋 平 比 嘉 拓 也
東恩納 琢 磨 仲 村 善 幸 長 山 一 則
照 屋 全 哲 渡具知 武 豊 大 城 勝 章
金 城 善 英 大 城 秀 樹 神 山 正 樹
荻 堂 盛 光 玉 城 健 一 神 山 敏 雄
長 山 隆 宮 城 弘 子 宮 城 義 房
具志堅 徹 比 嘉 祐 一 小 濱 守 男
屋比久 稔 大 城 敬 人 あて先:内閣総理大臣 防衛大臣 外務大臣 沖縄及び
北方対策担当大臣 外務省沖縄事務所 沖縄防衛局長
沖縄県知事米軍人によるひき逃げ事件に対する意見書(案) 平成22年3月16日、名護市辺野古で起きたひき逃げ事件は、追突事故を起こす前に飲酒をしていた米海軍3等兵曹が、米海軍所有の軍用車両を運転して引き起こした事故である。飲酒後に公用車を運転していたという報道に、米軍内の規律がこれほどまでに緩んでいるのかと、強い衝撃を受けた。 昨年11月7日に読谷村内で起きた
ひき逃げ死亡事件、同じく12月26日に那覇市内で起きた飲酒追突事故、3月11日の未明には、県立中部病院の駐車場に侵入し、ガードレールや縁石を破損させる
物損当て逃げ事件、14日に那覇市内にて飲酒運転の上、取り締まり中の警察官への公務執行妨害での逮捕など、ここ数カ月の間に、米軍関係者の事件・事故が続発している中での今回のひき逃げ事件には、憤怒している。 容疑者の兵士は、追突事故現場の数百メートル手前でも中央線を越え対向車と接触し、対向車の車体の一部を破損させたとの報道もあり、明らかに正常な運転操作・状況判断ができない状態で、運転したことは許されることではない。さらに、追突事故により負傷した被害者親子の救護措置を行うことなく、現場から逃走したことは断じて許されることではない。 これまでも事件発生のたびに激しく抗議して、軍人・軍属の綱紀粛正を求めてきたにもかかわらず、このような悪質な事件が続発していることに憤りを禁じ得ない。 米海兵隊の憲兵隊が容疑者の身柄を米軍基地内へ移送し、加害車両も基地内に撤去した。これは、日米地位協定に基づいた対応としているが、地元警察がしっかりとした事情聴取や現場検証を行うことができなかったことは、事件・事故の早期解決の妨げになっていることは明らかである。 よって名護市議会は、市民の人権と生命・財産を守る立場から、今後いかなる事件・事故も起こさないよう厳重に抗議するとともに、米軍司令官に対し容疑者の迅速な身柄の引き渡しを要求し、事件の早期解決を図るよう強く求める。また、国内で発生した事件・事故であるにもかかわらず、沖縄県民の人権よりも、在日米軍の人権が優先されている日米地位協定は、我々、日本国民及び県民・市民を愚弄する取り決めであり、運用の見直しではなく、抜本的な改正を早急に要求する。記1 容疑者の身柄の県警への即時引き渡し及び加害車両の引き渡しを強く求める。2 被害者に対する完全補償を強く求める。3 事故の原因究明及び再発防止を強く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。平成22年3月19日沖縄県名護市議会
△決議案第2号 米軍人によるひき逃げ事件に対する抗議決議(案) 上記の決議案を別紙のとおり提出します。平成22年3月19日
名護市議会議長 島 袋 権 勇 殿提出者
名護市議会議員
渡具知 武 宏 志良堂 清 則 岸 本 直 也
比 嘉 忍 岸 本 洋 平 比 嘉 拓 也
東恩納 琢 磨 仲 村 善 幸 長 山 一 則
照 屋 全 哲 渡具知 武 豊 大 城 勝 章
金 城 善 英 大 城 秀 樹 神 山 正 樹
荻 堂 盛 光 玉 城 健 一 神 山 敏 雄
長 山 隆 宮 城 弘 子 宮 城 義 房
具志堅 徹 比 嘉 祐 一 小 濱 守 男
屋比久 稔 大 城 敬 人 あて先:駐日米国大使 在日米軍司令官 在
沖米海軍艦隊活動司令官 在沖米国総領事
沖縄県議会米軍人によるひき逃げ事件に対する抗議決議(案) 平成22年3月16日、名護市辺野古で起きたひき逃げ事件は、追突事故を起こす前に飲酒をしていた米海軍3等兵曹が、米海軍所有の軍用車両を運転して引き起こした事故である。飲酒後に公用車を運転していたという報道に、米軍内の規律がこれほどまでに緩んでいるのかと、強い衝撃を受けた。 昨年11月7日に読谷村内で起きた
ひき逃げ死亡事件、同じく12月26日に那覇市内で起きた飲酒追突事故、3月11日の未明には、県立中部病院の駐車場に侵入し、ガードレールや縁石を破損させる
物損当て逃げ事件、14日に那覇市内にて飲酒運転の上、取り締まり中の警察官への公務執行妨害での逮捕など、ここ数カ月の間に、米軍関係者の事件・事故が続発している中での今回のひき逃げ事件には、憤怒している。 容疑者の兵士は、追突事故現場の数百メートル手前でも中央線を越え対向車と接触し、対向車の車体の一部を破損させたとの報道もあり、明らかに正常な運転操作・状況判断ができない状態で、運転したことは許されることではない。さらに、追突事故により負傷した被害者親子の救護措置を行うことなく、現場から逃走したことは断じて許されない。 これまでも事件発生のたびに激しく抗議して、軍人・軍属の綱紀粛正を求めてきたにもかかわらず、このような悪質な事件が続発していることに憤りを禁じ得ない。 米海兵隊の憲兵隊が容疑者の身柄を米軍基地内へ移送し、加害車両も基地内に撤去した。これは、日米地位協定に基づいた対応としているが、地元警察がしっかりとした事情聴取や現場検証を行うことができなかったことは、事件・事故の早期解決の妨げになっていることは明らかである。 よって名護市議会は、市民の人権と生命・財産を守る立場から、今後いかなる事件・事故も起こさないよう厳重に抗議するとともに、容疑者の迅速な身柄の引き渡しと事件の早期解決に協力するよう強く求める。記1 容疑者の身柄の県警への即時引き渡し及び加害車両の引き渡しを強く求める。2 被害者に対する完全補償を強く求める。3 事故の原因究明及び再発防止を強く求める。 以上、決議する。平成22年3月19日
沖縄県名護市議会
○議長(島袋権勇君) 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時34分)
再 開(午前10時39分)
○議長(島袋権勇君) 再開します。 お諮りいたします。意見書案第2号については、質疑討論を省略し、採決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、そのように決定されました。 お諮りいたします。意見書案第2号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって意見書案第2号は、原案のとおり可決されました。 お諮りいたします。決議案第2号について、質疑討論を省略し、採決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、このように決定されました。 お諮りいたします。決議案第2号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって決議案第2号は、原案のとおり可決されました。 お諮りいたします。可決しました意見書案、決議案の要請行動につきましては、
名護市議会会議規則第163条の規定により、議員派遣を行いたいと思いますが、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって要請行動につきましては、議員を派遣することに決定されました。 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時40分)
再 開(午前10時41分)
○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。前日に引き続き一般質問を行います。15番 荻堂盛光君、一般質問を許します。
◆15番(荻堂盛光君) 皆さん、おはようございます。議長の許可がありましたので、響の会、15番、通告に従いまして一般質問を行いますが、本論に入ります前に一言申し述べさせていただきます。去った1月24日に実施されました厳しい選挙戦を制し、名護市長に就任されました稲嶺市長、おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。これは市長が掲げた政策、これまで培ってきた行政手腕、そして人格が多くの市民の共感を呼び、心豊かな名護市づくりに夢と希望を託した結果であると思います。名護市には若年層の雇用の問題、地域経済、子育て、医療、教育、福祉、基地問題等々と行政課題が山積しております。これらの課題解決のための五つの公約、「公平・公正・透明性のある市政の実現」、「若者の安定した仕事と起業のチャンスの創出」、「安心して子育てができる環境の整備と教育の支援」、「高齢者や障害者にいたわりのある医療福祉の充実」、「辺野古、大浦湾の美しい海に新たな基地はつくらせない」の実現に向けて、全身全霊を傾けて取り組んでいただきたいと思います。ところで市長は一昨年7月に教育長を退任した後、続けております大北区の交差点における通行中の子どもたちへの交通指導を市長選投票日の翌日も、そしてまた市長に就任された後も続けておられます。また、去った2月14日に実施された名護市ハーフマラソンではスターターを務めた後、市民とともに走っておられます。また出勤時に公用車を使わないなど、まさにこれは市民の目線で市民参加型の行政運営をするという市長の基本姿勢のあらわれであると考えます。3月定例会における議会答弁におきましても、自分の言葉で、自分の意思で明瞭でわかりやすく、名護市に対する思い、市民への思いが伝わるすばらしい答弁だと思います。これからも健康に十分に留意されて頑張っていただきたいと思います。それでは一般質問に入ります。まず初めに、質問の事項1の施政方針についてであります。稲嶺新市長が提案した就任1年目の施政方針としては、短期間で選挙公約が随所に明記してあることは評価できるものと思います。数ある公約の中にはすぐに実現できるもの、中長期にわたるもの、二、三十年、あるいは将来を見越して実施して方向づけられているものと理解しております。ご承知のとおり、教育福祉、雇用、経済、暮らし、行財政改革、基地問題等が名護市を取り巻く重要課題とされております。特に経済については複雑な要素が絡み合っております。これを一つ一つ解きほぐしていくことによって、効果があらわれると思います。またその他の課題についても、一朝一夕にできるものではないと思います。しかし、市長が考えておられる新しい内容の施策は新しい形式、システムの中で展開するとの理念は、これまでにない開かれた市政運営として市民に理解され、市民の協力を得られるものと期待されます。平成22年度は市長が市民と約束した政策、施策を具体化するための計画年度となるものと理解しております。以上申し述べまして、次の2点を質問いたします。質問の要旨(1)施政方針の中で『多くの政策課題の中でも、特に早急に取り組んでいきたいのが、安心して子育てができる環境の整備と教育の支援であります。まずは、縦割り行政を見直し、「子どもの瞳が輝くまちづくり」部局を設置することで、教育、子育てに関する窓口を一つにして
ワンストップサービスを推進してまいります。また、「子ども夢基金」の創設に取り組んでまいります。これは学習、文化・芸術、スポーツなどに頑張っている子どもたちを応援し、子どもたちの夢の実現を後押ししていこうというもので、今年度はその準備に取りかかります。』とあります。その中の「子どもの瞳が輝くまちづくり」部局と「子ども夢基金」について具体的に説明してください。質問の要旨(2)「医療・福祉・環境・農業・観光等の分野は、今後多くの雇用を生み出す分野であると考えます。中でも農業は名護市・やんばるの経済基盤をなすものであることから、農業所得を増やし、遊休農地の有効利用を図るため、異業種の農業参入、新たな農業従事者の育成等を積極的に進め、若者の雇用拡大につなげていきたいと考えております。」とありますが、事業内容についてお伺いいたします。質問の事項2
シルバー人材センターについてであります。要旨(1)昨年4月に設立された名護市
シルバー人材センターの運営状況についてお伺いいたします。質問の事項3 全国学力テストについてでありますが、要旨(1)これまで3回実施されてきた全国学力テストの調査結果をその都度分析、考察して、児童生徒の授業改善や学習支援等に役立ててきたと思いますが、どのような成果が得られたかお聞きします。要旨(2)今年度は全員参加から抽出方式に変更し、小6と中3を対象に4月20日に実施されます。ところで、抽出校以外の学校の学力調査への参加は設置管理者、教育委員会の判断にゆだねるとされております。本市の抽出校以外の学校についてはどのように対応されていくのかお聞きいたします。質問の事項4 防災対策について。要旨(1)2月27日午前5時31分ごろ、沖縄本島で99年ぶりの地震が起きました。また、南米チリ中部で起きた巨大地震で、県内全域に津波警報が発令されました。週末に相次いで襲った天災に、名護市はどのように対応されたかお聞きいたします。以上一次質問として、二次質問は自席より行います。
○議長(島袋権勇君) 市当局の答弁を求めます。企画総務部長 玉城憲君。
◎企画総務部長(玉城憲君) 安心して子育てができる環境の整備につきましては、本会議で市長の方から何度となくその思い、構想について答弁したところでございます。具体的に子どもの瞳が輝くまちづくりの部局と、それから子どもの夢基金についてのご質問にお答えいたします。子どもの瞳が輝くまちづくり部局につきましては、子どもに関する政策の総合的な推進のほか、子どもの福祉等の事務を行う部局として設置してまいります。具体的には平成22年度中に検討してまいりますが、子どもの未来を創造するための制度設計や活動支援をする部署と家庭個別の相談に応じ制度活用をコーディネートする部署とを新設し、既存の幼保支援業務、家庭支援業務、
放課後児童支援業務などを利用しやすい
ネットワーク環境に整備し、困っている人を積極的に助けることができる部局にしてまいりたいと考えております。次に子ども夢基金についてでございますが、市内の子ども活動が認められて九州大会、全国大会へ参加する場合の支援や子どもたちが自ら企画した、ユニークで夢のある活動を支援する事業に充てることで、子どもたちの未来と子育て家庭を支えるための基金を創設するものでございます。基金につきましては一般財源のほか、寄附した方が税控除が受けられる指定寄附金として広く募集する方法等により創設してまいりたいと考えております。続きまして、沖縄本島近海での地震及び翌日のチリ津波に対する市の対応についてのご質問にお答えいたします。2月末の沖縄本島近海の地震及び翌日のチリ津波につきましては、2日連続で名護市地域防災計画の
災害応急対策計画に基づき、市長を本部長として各部長等で構成する災害警戒本部を設置し、避難の勧告、指示、避難所の選定、各部の方針決定、各部の情報及び対策状況の確認などの対応を行いました。まず2月27日、土曜日の沖縄本島近海の地震についての対応でございますが、5時31分に名護市で震度4と発表されております。5時33分、気象庁より津波警報が発表。5時40分に総務課職員による災害対策準備態勢として配備されております。5時55分に防災行政無線にて津波警報についての広報を実施しております。6時12分に市長、副市長が役所に到着し、災害対策警戒本部を配備し被害情報の収集などに当たっております。6時30分、津波注意報に変更され、7時には津波注意報も解除されて、8時には災害対策警戒本部が解散となっております。次に翌日のチリ津波に対する対応につきましては、9時33分に津波警報が発表され、10時には津波災害警戒本部が設置されております。11時35分に第1回の津波災害警戒本部を開催し、各部の対策、あるいは公共施設での催し物等の確認、それから在宅介護施設の避難場所の協力依頼、それから小中学校への避難場所の連絡などを行っております。12時5分、名護市沿岸部に避難勧告が発令され、14時20分には避難勧告を避難指示に変更しております。18時14分、避難所へ誘導を開始し、19時30分、避難所への食料、毛布、簡易ベッドを手配し調達、配布しております。22時30分の第6回の津波災害対策本部を開催し、23時36分に津波警報から津波注意報へ変更されたことから避難指示を解除し、津波災害対策本部を解散しております。
○議長(島袋権勇君) 産業部長 吉元博昌君。
◎産業部長(吉元博昌君) 質問の事項の1の施政方針、要旨の(2)についてお答えいたします。農業分野における農業所得の向上に向けての取り組みといたしましては、農家の高齢化、農業後継者不足、農産物の価格等の要因で農業の低迷につながって、年々遊休農地も増加している傾向にございます。対応策といたしましては、屋比久議員にお答えしたとおりでございますが、平成21年度から平成25年度までに国、県などの支援を受けて、耕作放棄地の再生に向けての取り組みを実施しているところであります。平成22年においても引き続き取り組んでいきたいというふうに考えております。また異業種の農業参入、新規就農者への支援につきましても、遊休化している農地の所有者に対し農地の有効活用を促進する、推進するために耕作放棄地解消対策事業の趣旨を理解していただき、再生作業活動に向けて取り組んでいきたいというふうに思っております。また若者の雇用拡大については、先日、岸本洋平議員にもお答えしたとおり、沖縄県、それからJAおきなわなどと連携を図りながら、新規就農者の相談窓口の強化をしながら農業所得の向上につなげていきたいというふうに考えております。平成22年度の新年度予算において、農業支援アドバイザーの配置を予算計上しているところでございます。よろしくお願いいたします。
○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。
◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 質問の事項2
シルバー人材センターについてお答えいたします。要旨の
シルバー人材センターの運営状況についてでございますが、
シルバー人材センターの運営は年1回、定期的に持つ総会のほか、臨時的に総会を持ちながら、理事会の方では事業計画や予算等を決定いたしまして、その計画の実施、予算の執行をする事務局を置いております。職員は局長、契約担当、庶務担当、補助職員で構成されております。センターは営利を目的とした組織ではなく、国の高齢者就業機会確保事業補助金と名護市
シルバー人材センター補助金、それから県の高齢者就業機会確保事業補助金の3つの補助金のほか、事業収入で賄われております。国、県、市からの補助金は事務局職員の給与や備品購入、事務費、総会費用等に充てられております。事業収入は就労した会員への賃金として支払われます。1月末日現在のデータでございますが、会員数は112人、就業実人数が94人、就業延べ日数で2,346人日、1月末現在では5,000人日にはほど遠い状況となっておりますが、2月の速報を合わせますと2月中、約1,300日の実績がございまして、速報では3,623人日の実績となっております。それから受注件数は165件、契約金額で1,261万4,747円となっております。そのうちの公共事業の契約といたしましては14件で、契約金額が760万2,657円となっております。
○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。
◎教育次長(中本正泰君) それでは質問の事項3 全国学力テストについて答弁いたします。まず質問の要旨(1)全国学力テストでどのような成果が得られたのかということについて答弁いたします。これまで3回実施されてきました全国学力学習状況調査につきましては、各学校の提供されるデータを分析、考察し、課題解決に向けた取り組みが行われております。名護市の状況といたしましても、沖縄県の結果と同様、市内小中学校の結果も厳しい状況であることから、名護市教育委員会としましては教師個々の指導力の向上を図るための支援を行っているところであります。そこで教師個々の授業の質の向上に直接寄与すると考えられる各学校の校内研修を充実させるために、平成20年度より研究主任研等を対象とした研修会を実施してまいりました。また国語、算数・数学、英語の担当教諭を対象としたグループワーク形式の研修会の実施により、教師個々の持つ授業力のスキルを共有させるための取り組みを行ってまいりました。さらに今年度からは課題解決のために5人の学習指導支援者、これは真喜屋小、羽地小、安和小、久辺小、大北小学校ですけれども、5人の学習指導支援者を配置しまして、個別支援のためのサポートを行ってまいりました。その結果、多くの学校で資質向上のための授業研究会をワークショップ型で実施するなど工夫してなされるようになっております。授業づくりに対しましては、活発な意見交換が行われることにより、教師個々の授業づくりのスキルの共有化がなされるようになっております。また中学校区単位で小中合同授業研究会や名護小、大宮小、東江小、大北小の4校で合同授業研究会を実施するなど、学校の枠を超えた授業研究会で教師の資質向上のための取り組みがなされております。これらの取り組みは、今後児童生徒の学力に反映されてくるものと考えております。家庭と連携した家庭学習の取り組みにつきましても、全国学力学習状況調査の児童生徒に対する質問紙調査で、家で授業の復習をする児童生徒が全国平均を上回る結果が見られました。徐々にではありますが、取り組みの成果が見られるようになってきているものと認識をしております。学習指導支援者につきましても、個々の児童の実態に即した授業、教育力を支援することができ、児童の意欲が向上し、自ら進んで放課後の補習を受ける児童が見られるなどの成果が報告をされております。名護市教育委員会といたしましては、次年度も教師の授業力向上のための研修会を充実させていくとともに、学習指導支援者を配置し、学校を支援していく方針であります。次に質問の要旨(2)4月20日に実施されます全国学力テストの抽出校以外の学校についてどのような対応をされるのかということでありますけれども、ご質問にありますように、全国学力学習状況調査につきましては、これまでの悉皆方式から平成22年度は抽出方式に変更されました。抽出校以外の学校の学力調査につきましては、学校の設置管理者、名護市で言いましたら名護市教育委員会ですけれども、設置管理者の希望により抽出調査と同一の問題の提供を受け、調査を利用できることになっております。名護市教育委員会といたしましては、これまで毎年5月に実施している小学校2年生から中学校3年生までの標準学力検査及び12月に実施しております沖縄県到達度調査を活用して、本市児童生徒の学力の向上を図っていきたいと考えております。したがいまして、平成22年度に実施される全国学力学習状況調査につきましては、抽出校のみで実施していきたいと考えているところであります。
○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。
◎市長(稲嶺進君) 先ほど部長から答弁をいたしましたけれども、少し補足をさせていただきたいというふうに思います。子どもの瞳が輝くまちづくり部局の設置と、それから子ども夢基金についてです。部局の設置については部長からもありましたけれども、この前もお答えをいたしましたけれども、関係部局を集約することで
ワンストップサービスを行う。そのことによってスピードアップする。さらにサービスの効果が高くなる。いろいろあると思いますが、ただやっぱりその集約するだけではなくて、このそれぞれが行っている業務、それらが合理的に、あるいは有機的に作動をするように、そこにコーディネートする人を配置して、それがしっかり機能するような強化策を図っていきたいというふうに思っております。さらに、次に夢基金につきましては、これまでもありました派遣費については新年度の予算でもこれまでの600万円の当初予算でしたけれども、今年は1,000万円、当初から1,000万円ということでアップして計上をしてございますけれども、これから夢基金を設置する場合において、先ほど部長の方からは税控除が受けられるような指定寄附ということがありました。そういう指定寄附をしていただける皆さんに対して、やっぱり行政としてもそれなりのことをしなきゃいけないというふうに思います。指定寄附をしていただいたならば、やっぱり行政の側もそれ相応の分を継ぎ足して、その基金を積み立てていくというようなことをすることで、さらに寄附をしていただく方々の意欲を高める。そして効果も高めるということになるというふうに思いますから、そのようなことを行政としてもさらに上積みをして基金をつくりたいと思います。これは子どもたちが九州、あるいはその全国のステージに参加をする、あるいは頑張っていく、そういう子どもたちがそこで得る自信と、それからそのことによってもたらされる教育効果というのは、すごいものがあると思います。これはスポーツだけではなくて、文化活動も同じく取り扱って支援をしていきたいというふうに思いますが、そのようなことをするのは、私は20年先、30年先の名護市のまちづくりを。あるいはまた今の子どもたちがその20年、30年後の名護市を担う、背負っていくということを考えれば、今こういうことをしてあげられるということは、一つには先行投資だというふうに思って、しっかりと子どもたちを支えていきたいというふうに思っております。それから(2)農業の方で、新規就農者への支援等々にありましたけれども、これも部長から話がありましたが、最近の新聞等にもよく出てくるのは、非常に農業に対する関心が高まってきている。県外からの参入、あるいはまた最近は女性グループが農業に参加してくるという、そういうことも非常に出ているわけですね。そういう意味では、これからもいわゆるUターンであるとか、あるいはこれからまた始めてみるというIターンであるとか、こういうのはこれからもどんどん広がっていくのではないかなと思います。実はこの前、農業委員会と認定農業者の集まりにも参加をしました。そのときに、これから新しく始める人たちが農地を確保する、あるいは農家として認定してもらうための基準として、ちょっとその基準が高すぎると。もう少しその基準面積を落として、低くして、もっと参加しやすいようなものにしてほしいとか、こんなようなことも出てきました。それからきょうも議会終わって後、ハルサークラブの総会があって、そこにも参加して、そこでも意見を聞いてみようと思うんですが、そういうような農業を実際にしている皆さんの集まりにも積極的に参加をして、そこからその声を広げていきたいというふうに思っております。そのようなことから、先ほどはIターン、Uターン、そして女性農業者もありましたけれども、さらに最近、建設業の皆さんの環境も非常に厳しいというようなことがあります。その建設業の皆さんが持っている機材であるとか、それから労力・動力等も含めて、こういう皆さんがもっと容易に農業にも参加できるようなという環境、あるいはそういう支援もこれから整えていかなきゃいけないだろうなというふうに思っております。そういうもろもろのニーズや、それから高まりに対して、先ほどアドバイザーの話もありましたけれども、現在農業に従事している、実際に経営している皆さんのほかに新しくこれから参入する皆さんに対しても、しっかり指導であったり、助言であったりというようなことができるような、そういう農家経営のアドバイザーというのを設置をして、その相談体制も含めて支援体制を強化していきたいというふうに思います。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) 引き続き二次質問に入りますけれども、質問事項の1とこの4に関しましては多くの方が質問をしておられました。また納得できる答弁をいただきましたので、2と3について二次質問をさせていただきます。質問の事項の名護市の
シルバー人材センターが昨年4月に設立されて、3月でもう1年目を迎えて、順調なスタートを切っているというふうに理解しているんですけれども、この
シルバー人材センターの組織についてでありますけれども、理事会の理事は何人おられて、どういった方々、どういう経歴を持った方々などで構成されているかということと、もう1点は理事長はどなたがやっておられるかということをお聞きします。
○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。
◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 理事会の理事は12人で構成しております。その内訳といいますか、経歴の状況でございますが、
シルバー人材センターの設立に関しましては市の方も当面は積極的に関与していこうということで、市の方から副市長の方に理事長を持っていくような方向で進めてまいりました。それと理事の2人は就労の関係から産業部長、それから高齢者福祉の観点から健康福祉部長が理事として参加するような方向で進めてまいりました。それと広く市民にPRするということもありまして、理事の方に老人クラブ連合会長、婦人会長、それから社会福祉協議会の会長、商工会の会長、区長会の会長など、その各組織の長の皆さんに入っていただいて、それぞれの会員の皆さんに
シルバー人材センターの中身のPRといいますか、それを進めていくためにそういう方々を充て職的に当面はバックアップしていこうというふうな考え方で進めてまいりました。そのほかに各地域、羽地、屋我地地域であったり、名護、屋部地域であったり、久志地域であったり、その中から高齢者としての活動をしっかりやっている方に依頼して、合計12名で進めてまいりました。将来的には、将来的というと近い将来でありますが、将来的には自主運営を目標としておりますので、
シルバー人材センターが自主運営を目標としておりますので、後々はその会員の中から理事長なり、理事の皆さんで選出していただいて、その中で自主運営を進めていければというふうなことで今、当初の段階に対して市の方も積極的にかかわってやってきております。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) もう当面は副市長が理事長になると。役所の部長の方々で理事になってやっていくと。これが軌道に乗っていきますと、またこの会員の方が理事長になる。これはもうとてもすばらしいことだと思います。その方がうまくいくんじゃないかなと。もう縦割り行政じゃなくして、会員の方から理事長を出して頑張ってもらうと。それから事務局の局長なんですけれども、どなたが担当されているかということと、他の職員の身分。先ほど庶務担当の職員と、契約担当、それから補助職員がいるとのことでしたけれども、その職員の身分はどういった身分になるんですか。役所の職員と一緒なのかどうか。それからセンターの定款とか諸規則とか、会員の就業規約とか、そういうのもきちっとできているわけですか。
○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。
◎健康福祉部長(宮城秀樹君) それではまずセンターの事務局長の件でございますが、事務局長に関しましても先ほど市の方で当面はかかわっていく必要があるだろうということがございまして、事務局長に関してもその補助金の交付の関係とか、国とか県とのかかわり、市とのかかわり等がございましたので、市職員を定年退職、2年ほど前に退職した方に依頼をして事務局長を務めていただいております。それからそのほかの契約担当、庶務担当2名は
シルバー人材センターの固有の職員といいますか、センターの職員として配置しております。補助職員につきましても、センター独自で臨時的に採用する職員となっております。それから定款等、その他につきましては、これは法人格を取得するときの要件となっておりますので、要件に必要な部分に関してはすべてそろえておりまして、当初の総会で承認されているところでございます。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) 次に補助金についてでありますけれども、国や県から高齢者就業機会確保事業補助金というのが国や県からありますよね。そして名護市からも補助金が出ていると思うんですけれども、この金額は幾らですか。これでもって事務局の職員や備品購入とか、先ほど答弁の中で事務費に充てるとか。あるいは総会費用に充てるとかというふうにあったんですけれども。
○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。
◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 国、県、市からの補助金額でございますが、国からは820万円の補助がおりる予定でございます。県からは131万円、市の方は国と同様とするというふうなことがございまして、国と同じ820万円で合計で1,771万円の予定をしております。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) この県からの補助金は3年間だけですよね。軌道に乗ったらもう県からは出ないということですね。それからこの
シルバー人材センターにおいて、国からの補助金を得るには民法第34条における法人格を取得する、それから会員数、初年度は100人以上ですね。2カ年やったらば120人。それから就業延べ日数が5,000人日以上を見込めるというノルマがあるんですけれども、今年度、平成21年4月にスタートして今年度はそれをみんなクリアできているのかどうか。先ほどの説明によると延べ日数が、かなりまだ足りないような感じがしますけれども、これがクリアできない場合には助成金、補助金、これ返還になるのかどうかお聞きします。
○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。
◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 会員数に関しては、初年度は100人ということでクリアしているところでございます。2月末日で113人というふうなことになっておりまして、次年度以降、2年目からの120人も何とかクリアできるような状況になっているのではないかと思います。それから一番その就業延べ日数でありますが、2月の速報を受けまして3,623人日ということで、あと1,400人日ほど目標を達成しなければいけない状況でありますが、これまでの受注の状況等の報告の中では5,000人日を達成できるような受注があるというふうな報告を受けておりまして、達成できない場合は補助金の返還にもつながるような状況でありますが、それをクリアできそうな状況になってきたという報告は受けております。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) 先ほどの答弁の中で登録会員数が現時点で112名。それから契約金額が1,261万円であるとのことなんですけれども、人口が同規模の糸満市で、糸満市は平成3年度に設立されていて、もう19年の実績があるわけですから、当然のことながらすばらしい実績を上げているんですね。会員数が449人、今の我が名護市と比べると4倍だと。それから契約金額が1億5,619万円、これは12倍の実績を上げているんです。糸満市が60歳以上の人口が1万1,740人で449人の会員がいる。つまり入会率は3.8%なんですけれども、名護市の場合の入会率、60歳以上の人口が何名で入会率が何パーセントになっているかということをお聞きします。
○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。
◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 名護市の平成22年1月末日現在での数値でございますが、60歳以上が1万3,430人で会員数が112名でありますので、わずか0.8%という状況でございます。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) 入会率がまだ0.8%であるわけですから、これからもこの会員募集について市民への周知徹底をもう図るべきだと思います。それから、もし会員が確保できたとしても働く場、すなわちこの仕事を提供するところがないと事業は成り立たないわけであります。そのために各団体、あるいは各家庭への呼びかけが必要なのではないかと。例えば商工会とか観光協会、婦人会、老人会とか各自治体、こういうところへこう呼びかけていくことは、
シルバー人材センターへの理解にもつながるし、この周知徹底はどういうふうに図っておられるかお聞きします。
○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。
◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 会員の確保と受注を増やしていくということへの対応でございますけれども、会員の確保に関しましては、市の方も広報誌、それから市のホームページ等でも呼びかけをしているところであります。センター独自ではチラシ、パンフレット等を作成いたしまして、会員の活用によりまして各戸配布等も行っているところであります。それから事業、いわゆる契約に関してでございますが、議員おっしゃるとおり、仕事がないと会員が幾らいても働けないということもありまして、平成21年度につきましてはセンターができたということもございまして、営業の方法であったり、何であったり模索しながら進めてきたところもありまして、特に大口となります公共の事業の受託がなかなか思うように進んでいないということがあります。それに関しましても、センターとして営業の方に回っている状況でありまして、市におきましては私であったり、産業部長であったり、理事の方で建設部、産業部へ働きかけをして、ぜひその仕事を発注できるような活動も進めているところであります。またもう一つ、今年度は一番その営業活動、いわゆる事業所回りというのがなかなか数多く持てなかったということがございまして、浸透がはかどらなかった部分があるんじゃないかなと思います。次年度以降はまたたくさん回るというふうな計画も立てているようでありますので、ぜひ事業確保のために、獲得のために動いていただくと。我々も協力していきたいというふうに考えております。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) 高齢者の中には、農業をしたいけれども土地がないと。それで名護市には遊休農地がかなりあるわけですから、そこを紹介してもらって、高齢者に提供して農業に従事させるとか、そういうふうなことはないのかどうか。それから会員が働いて給与を得る以外にも、ボランティアとして地域社会に貢献することもあるのかどうか。それから高齢者の技能や技術を高めるために、各種のこの講座を実施していることがあるのかということと、それから失業率も我が名護市は高いと。それから若年層の雇用の問題もある中で、一般の方、60歳未満の方との競合はないのかどうかお聞きします。
○議長(島袋権勇君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。
◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 遊休農地の活用というご提案でございますが、
シルバー人材センターは自主事業などもできるというふうなことがありまして、そこを活用してセンターとして営農活動するとか、農業をセンターとしてやっていくというふうな方法などは考えられるのではないかと思います。それからボランティア活動に関しましても、名護市の
シルバー人材センターもそういうふうな方向で活動を今計画しているというふうなこともあります。これは全国の
シルバー人材センターでボランティア活動をすることによって、
シルバー人材センターの活動状況等をPRする場にも使っているようなことも聞いておりまして、市の
シルバー人材センターもそういう方向で活動を知らせていくというふうな行動を予定しているとのことでございます。それから会員のスキルアップのための研修等でございますが、それは県の
シルバー人材センター連合会の方などで盛んに会員のスキルアップのための講座は行われておりまして、積極的に参加していくということでございます。それからほかへの影響でございますが、
シルバー人材センターは随意契約ができる団体となっておりまして、何でもかんでも取るようなことは避けるというふうな、社会と協調しながら、収入も得ることもそうですが、目的は会員相互が外に出て社会とかかわりながら健康を維持していくということが主でございますので、その辺もバランスよくといいますか、受注は今は非常に少ない状況でありますが、その辺の考慮もしながら受注に向けて活動しているところでございます。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) この65歳以上の人があと何年生きられるかを示すのが平均余命というらしいんですけれども、県内は男女とも全国1位らしいんです。ところが、65歳以上で介護認定を受ける障がいがある人の割合が県内、沖縄県は人口1,000人当たりで男性が全国7位、女性は17位ととても高いと。つまりこう長生きはするんですけれども、不健康長寿というふうに言われていて、それはある学識経験者の分析では、沖縄県の場合は所得差など社会格差の方の広がりが健康格差につながっているんではないかと。それから完全失業率の高い沖縄県は、失業状態になれば引きこもりがちになり健康度が下がる。仕事がなく、低所得のために消費を伴う外出が減ってしまうということが要因だというふうに分析されております。それから沖縄県に次いで男性の平均余命が長い長野県がありますけれども、そこは障がいの割合がとても小さいらしいんですね。これはどこに起因しているかと言いますと、高齢者の就業率が高いと。それから農業を中心に65歳以上の3割が就業しており、中でも女性はもう5割を超えていると。そして医療体制も医師や病院、病床も決しては多くない。医療費も抑えられていると。そのような観点からすると、この
シルバー人材センターの果たす役割はとても、私は大というふうに考えております。ですから、ぜひ頑張っていただきたいと。次にこの全国学力テストについてでありますけれども、平成19年、平成20年、平成21年、過去3回全国学力テスト実施されてきました。平成19年、平成20年は全国最下位と。ところが、去った去年の4月に実施された第3回目におきましては8科目、これは小学校2科目、中学校2科目で計4科目なんですけれども、それぞれに基礎力を問う問題と応用力を問う問題がありますから、2倍して8科目あって、そのうちの2科目が全国最下位を脱出したと。ほかの6科目において、全国平均との差をかなり縮めているというふうな結果が出ております。先ほど答弁の中で、この1回目、2回目を通して、個々の教師、個々の指導力向上のために研修会を行ったと。それから5人の学習指導支援者ですか。を配置したということをおっしゃっていたんですけれども、この5人の学習指導支援者について詳しく説明していただきたいと思います。
○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。
◎教育次長(中本正泰君) 5人の学習指導支援者につきましては、先ほど申し上げました真喜屋小、羽地小、安和小、久辺小、大北小に配置しておりますけれども、算数の力を、少し強化したいということで、算数に関する学習支援という形で配置してございます。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) 過去3回のテストの成績の平均点ですけれども、もし公表できるのであれば教えていただきたいんですけれども、特に名護市、それから国頭教育事務所管内の、そして沖縄県の、それから全国の平均点を。これは公表できるのかどうか。できないのであれば、その理由をお聞きしたいんですけれども。それからその件に関して、保護者からの問い合わせはなかったのかどうか。これをお聞きします。
○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。
◎教育次長(中本正泰君) 過去3回の全国学力テストの全国と沖縄県の平均点は出ております。それについては資料として提供をしたいと思います。ただし、名護市教育委員会では、全国学力学習状況調査の結果というのは子どもたちの学力の一側面を測定するということでありますので、調査結果につきましては他の学校、自治体との競争や比較ではなくて、子どもたち一人一人の個性や能力に応じた学習指導の改善のために役立てていきたいと考えておりますので、平均正答率等の公開、公表は行っておりません。それとあと国頭教育事務所管内の平均正答率につきましても公開、公表はされておりません。その理由でありますけれども、これは文部科学省の方から文書がございまして、調査結果につきましては一般に公開されることになると序列化や過度の競争が生じるおそれや、参加主体からの協力、国民的な理解が得られなくなる、そういったことがございまして、不開示情報として取り扱うこととするという通知もございまして、それを受けて委員会としてもそういう対応をさせていただいているところであります。それとあと保護者からの問い合わせにつきましては、学校教育課長から答弁させたいと思います。
○議長(島袋権勇君) 学校教育課長 渡具知武美君。
◎学校教育課長(渡具知武美君) 今、議員おっしゃいましたように、その保護者の方々からは公開はしてもいいのではないかという声もございました。これにつきましては先ほど次長からもありましたけれども、この学習状況調査の目標といいましようか、ねらいといいましょうか、それがございまして、何よりもそのいわゆる子どもたちにとっては、その子ども個々が、自分のその学力の状況を把握すること。それから教職員につきましては、これまでのその指導のあり方、あるいはこれからの指導の工夫改善に生かせないかどうかとか、それから学校全体としましては、学校全体のいわゆる課題を把握して教育計画や、それから指導体制の工夫、改善に結びつけていくということがございますので、そこら辺をその保護者には説明をしながら理解をいただいているということでございます。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) 今年度は過去3回は自民党、自公政権でありましたから全員参加。今回から民主党政権にかわりまして、全員参加から抽出方式へと実施方法が変更になっているわけですね。県内で抽出された学校が190校だそうです。名護市の場合は、この抽出校は何校であるのか。この抽出される学校は、この選考基準というのは教育委員会がこれは推薦するのか、あるいは文部科学省が決定するのか。選考基準はどういったところにあるのか、その辺をお聞きしたいと思います。
○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。
◎教育次長(中本正泰君) 名護市の抽出校につきましては、小学校が6校、中学校が2校となっております。抽出された学校の選考につきましては、委員会ではなくて文部科学省の方で行っているという状況であります。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) もう名護市は抽出校以外は参加しないというふうに決定されたわけですよね。ところが県教育庁によると、昨年の12月末時点では全41市町村すべて参加するというふうにあったらしいんですよ。今回抽出されなかった場合でも調査に参加する意向を示しているのは、小学校が140校、中学校68校、抽出校と合わせると同調査への参加率は小学校が93.7%、中学校は93%。どうして名護市はこういうふうに決定、そういうことになったのかなと思うんですけれども、抽出校以外の学校の不参加を決定したのは教育委員会のどの方々の考えなのか。お聞きいたします。
○議長(島袋権勇君) 教育次長 中本正泰君。
◎教育次長(中本正泰君) まず抽出校以外の希望ということにつきましては、今、荻堂議員おっしゃったように、各学校希望はされておりました。ただ委員会としましては、現在、学校ICTということでテレビのアナログからデジタルへの切りかえであったり、電子黒板であったり、あと教務用のコンピューター、あとデジカメとかデジタルビデオとか、そういうICT環境の整備ということで今現在取り組んでおりまして、来年、平成22年度につきましてはそのICTを活用した事業展開というものに力を入れていきたいと思っております。それと先ほど答弁もしましたけれども、標準学力検査及び沖縄県の到達度調査、そういった形でこれを活用して、本市児童の学力の向上を図っていきたい。それとあと希望という形にしても、それは各学校の先生方にまたテストの実施であったり、また県からファイルが届くんですが、それによる分析であったり、そういう教師の負担もかかってくるということがございまして、平成22年2月9日に教育委員会議を開催しましたけれども、その教育委員会議の中で抽出校、中学校2校と、あと小学校6校ですね。それを抽出校としてやるということが承認されております。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君。
◆15番(荻堂盛光君) 答弁、ありがとうございました。これで一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(島袋権勇君) 15番 荻堂盛光君の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。休 憩(午前11時42分)
再 開(午後1時00分)
○議長(島袋権勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 午前に引き続き一般質問を行います。20番 宮城義房君、一般質問を許します。
◆20番(宮城義房君) 議長のお許しをいただきましたので、新風21会派、宮城義房、一般質問をさせていただきます。まずはじめに、去る1月の市長選挙で当選を果たされました稲嶺進市長、ご当選おめでとうございます。稲嶺市長の当選は政策や行政を進めていく姿勢について、また基地問題に対するスタンスについて評価が得られたものだと思っております。また逆の見方をしますと、対立候補の得票が1万6,000票余もありますので、政策、基地問題のスタンスについて1万6,000人の市民の批判票があったということも、そういう理解も可能かというふうに思っております。私は一般質問の中で基地問題に対する市長のスタンス、基地関連事業等についてお聞きしますが、1万6,000人余の批判票の視点に立ってお聞きいたします。市長の施政方針に使われている「市民目線」という言葉について、数人の議員から質問がありました。私が議員に立候補した当初からのキャッチフレーズは、「市民の視点で市民の声を市政に」という言葉であります。市長の市民目線についての答弁を聞いていますと、私の市民視点に相通ずるものを感じます。私の今回の質問は1万6,000票の批判市民の質問だと考えていただいて結構であります。そして市長の答弁についても、批判市民に対しての説明、回答だと私は理解をいたします。稲嶺市長も、島袋前市長も、ここにいらっしゃる議員の皆さんも、市民の福祉実現のために言動、行動、発言をしているわけであります。ただ目的は同じでも、それを達成するための手段、手法が違うだけだと私は思っております。私は特別なイデオロギーを持っているものでもなければ、稲嶺市長に対する私心を持って質問をするわけでもありません。批判票を投じた市民視点に立って、市民の声で質問をさせていただきます。批判市民に説明、説得する姿勢でご答弁をいただければ幸いでございます。質問に入ります。質問の事項1 施政方針とマスコミのインタビューについて。質問の要旨(1)市長は、米軍普天間飛行場移設問題について、朝日新聞のインタビューに答えています。「辺野古に基地はつくらせないと市民に約束をした。約束を守れないときは自分が職をおりる。」と発言しています。施政方針にも辺野古移設について指針が示されています。その2点について関連してお聞きいたします。2 基地関連予算や基地関連事業について。(1)米軍再編交付金の性格や趣旨について、資料を提出してご説明願います。(2)再編交付金を活用した継続事業について、資料を提出してご説明願います。(3)再編交付金を対象とする新規事業を計上しないとのことでありますが、どのような事業か。立ち消えになったのか、その事業についての資料を提出してご説明お願いします。(4)再編交付金の交付金額はどの程度予定されていましたか。既に交付された金額はどのようになっていますか。ご説明願います。(5)北部振興事業として過去10年間で実施された事業とその金額を、資料を提出してご説明願います。(6)沖縄米軍基地所在市町村に関する懇談会事業(島懇事業)による実施事業と、その金額、資料を提出してご説明願います。議長の方にお願いをいたします。今回の質問、事項ごとに一問一答でお願いをいたします。二次質問は自席から行います。
○議長(島袋権勇君) 質問者より事項別の一問一答の申し入れがありますので、答弁をする市当局はそのようにお取り計らいをお願いいたします。市当局の答弁を求めます。市長 稲嶺進君。
◎市長(稲嶺進君) 辺野古移設への反対のことについての一つの指針と、それからインタビューの話でございますけれども、これまでもその辺野古移設のことについては何名かの議員の皆さんから質問をいただきましたけれども、そこでも申し上げてまいりました。私は辺野古の海はもとより、陸上にも新しい基地はつくらせませんということを市民にお約束をし、それを訴えてまいりました。そのことが先ほど義房議員からもありましたように、そのことを多くの市民は信頼をして、稲嶺進が言うことを信頼をして投票をしていただき、当選をさせていただいたというふうにこう思っております。その信頼にこたえるためには、信念を持ってしっかりとそれを貫いていく。そして公約の実現に向けて、市民とともに邁進してまいります。このようなことを施政方針でも述べ、そしてこれまでの一般質問にも答えてきたところでございます。そういう信頼をしていただいたことが投票行動にあらわれたということでございますので、その期待を裏切るということは許されないことだというふうに思っております。そのことをきっちり実行し、そしてそれを実現をする、していくことが私が言ってきた約束であるし、そしてそれを全うするのが責任であるというふうに思っております。そのことは市民に訴えてきた当時と現時点においても何ら変わることはございません。
○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。
◆20番(宮城義房君) 朝日新聞のインタビューに答えておりますので、そのことについて少し確認をしたいことがございます。まず朝日新聞のインタビューといいますか、その形式、どういう形で行われたのか。すなわち、事前に書面による質問事項があって、それに答えるという形式であったのかどうかお伺いします。
○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。
◎市長(稲嶺進君) 書面によるものではございません。例えばこうテーブルに座ってということでもございません。移動している間にこう立ちどまって、そのような、そのことを受けたということです。
○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。
◆20番(宮城義房君) 今、書面でもなくて、移動中でのインタビューということであります。それでは内容について伺いますが、その考えは今も変わっていないということでありますが、その内容が、記載された内容について事実かどうかだけを伺います。事実かどうか。内容について。
○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。
◎市長(稲嶺進君) 私が言ってきた言葉がそのまま文字になっているかどうかということは、それは私も定かではありません。先ほど申し上げましたように話をしている、インタビューという形で話をしている中で受け答えをしておりますから、私がそのようなことをそっくり文字としてあらわれるようなそのことというのと、それから記者がそう受け止めて書いたとかというようなそのことはどうかわかりませんけれども、いずれにしても私が言った言葉がそのまま全部その文字になっているということではないと思います。
○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。
◆20番(宮城義房君) 今、その朝日新聞の記事をごらんになっていますか。それをごらんになっているということであれば、今もそのことについて考えに変化はないということでありますよね。わかりました。それでは、これを前提にして、質問に一つ一つお聞きをしたいというふうに思っております。それでは再度聞きますが、その記事を見てここは間違っている、私の言った言葉と趣旨が違っているということはありませんね。趣旨が違うということはありませんね。
○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。
◎市長(稲嶺進君) 趣旨としては間違っていないというふうに思います。さっき言ったように言葉として、表現としてそのようなことがあったかということについては、必ずしもそうではないというふうに思っているということです。
○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。
◆20番(宮城義房君) 基地と関連をした予算が、10年も続き、かなり多くの予算が投入されたのに暮らしはよくならなかったとありますが、市長はなぜだというふうに思っておりますか。
○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。
◎市長(稲嶺進君) このことは私がいろんなところで懇談会を持ったり、お話し合いをするときにそういうようなことが市民の皆さんから、そのようなことが戻ってきたと、話がきたと。それも私はそうですねということのようであります。
○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。
◆20番(宮城義房君) よくならなかったというその市民の声というのも、もちろん私は理解はできます。ただ、今、経済の問題において、経済事態がグローバル化をしている中、一国だけでもその経済の動向というのを規定をされないわけであります。ましてや沖縄県、その中の一自治体であります名護市の中で、そのいわゆる関連事業が入ったから豊かになるという感じを持つというのは非常に難しいだろうというふうに私は思っているわけであります。過去の基地関連振興事業が国民の税金で、国費が600億円以上も名護市に投入されたと言われておりますので、本当に多くの事業、多くの国費が投じられたということを強く感じるわけであります。基地関連事業といいますのは、必ずしも100%喜びのもとに受け入れられるものではありませんが、不本意ながら名護市の振興、そして自立のための事業として基地容認をする中、私たち、当時の与党市議でありますが、それを受け入れてきたという経過があります。また役所の職員にしましても、ほかの市町村以上の多くの事業を抱えて大変ご苦労されております。市民に対するサービスのため、事業を執行していく中で大変ご苦労をされたと思いますが、それを否定されるようなことになりますと、職員は本当に立つ瀬がないといいますか、今までやってきたことは何だろうかという思いを持つだろうというふうに思っております。さらに今後の市民サービスへの意欲にも影響してくるのではないかと思うわけでございます。その当時、市長は部下にその事業の一部を指示をして執行をしていたかと思っておりますが、市長自体はそれは当然自己否定をされても政治家でありますので、それなりにその方針を変えるということも必要だというふうにも思っております。それは理解は十分できます。ただ名護市の振興の基礎づくり、市民の福祉追求のための事業執行をしてきた当時の与党、そして職員の皆さんの努力を、その事業効果というものが余りなかったというふうにお考えなんでしょうか。お聞きします。
○議長(島袋権勇君) 市長 稲嶺進君。
◎市長(稲嶺進君) 先ほど義房議員自らたくさんの国費が投入されたと。しかし投入されても難しいということを感じた、思ったというようなこともおっしゃっておりましたけれども、先ほどその暮らしがよくならなかったという話のものは多くの市民、いわゆる一人一人がそのことを考えている、受け止めているという人が多いというそのことでもって先ほど申し上げたところでございますけれども、そのことが効果があったか、なかったかということについては先ほども申し上げましたように、そのサービスを受ける側がどういうふうに受け取ったかどうかということになると私は思うんです。ですから、先ほどのようなことを申し上げました。それからもう一つ、これだけの国費を投入して多くの事業が展開をされたと。そのことによって、市の職員は限られた数の中でこれだけのものをこなしていくには大変だったでしょうと。その努力もまた無にするというようなこと、否定するというようなことにならないかというようなことをおっしゃっていましたが、この事業の導入は職員がそういうふうにこう決めたということではなくて、先ほど義房議員おっしゃったように、不本意ながら自立のためにということで政治に携わる方々がそのことを決めてきたわけで、職員はそのことを業務として、業務としてそれをこうやっているわけですから、与えられた仕事を一生懸命こなしていく、遂行していくというのは職員の義務ですので、それはやっぱり褒めたたえてあげるべきで、それは私は否定をしているということではありません。職員のことについては何も言及はしておりませんので、誤解のないようにお願いいたします。
○議長(島袋権勇君) 20番 宮城義房君。
◆20番(宮城義房君) 職員に否定をしているということではありませんが、職員は義務だからやると。そういうことばかりではないと思うんですね。その事業を執行していく中では市民のためになるという思いがなければ、なかなか一生懸命働くということにはならないんです。民間の仕事でもそうなんですが、この仕事が役に立つ仕事だと。またその会社のためになるんだと。また役所の市民のためになるんだという思いがあればこそ、職員というのは働きがいがありますし、それに一生懸命汗水流して働くわけでありますので、そこら辺はまた同じ考えかというふうに思っておりますが。それで、今、市長が言われたことも含めて、私はその事業効果とか職員が一生懸命働いてきたということ、そのことに対しては賛辞を送りたいと思っている立場にあります。それからインタビューの中でもう一つお聞きをしたいんですが、市長の発言の中に「基地に頼った一時的な振興策ではなく、継続、持続する、自分たちでつくり上げる地域振興を訴えた。」とあります。それが評価をされたということであります。今まで基地関連予算ということで多くの事業が名護市で行われておりますし、600億円とも言われておりますが、その数字の根拠を今説明するわけにはいきませんが、少なくとも交付金、補助金が多く名護市の事業の中についております。これはほとんどもう国民の税金で賄われているわけでありまして、市長も市の幹部として実行してこられたわけであります。その事業を一時的な振興策という認識をお持ちですか。